真夜中の乱入者

うたさんに言い忘れていたことがある。何かというと、「ありがとう」の言葉である。
別に怪人クンのためにやってくれたことじゃなくても、結果、怪人クンにとってはとても便利になったのだからやっぱりここは「ありがとう」と言おう。
いつからなのかは忘れたが、最近になってからだ。“ターザンカフェ”の配置が変わった。それまでパソコン画面、向かって右側に配列されていたおなじみ黄色いバー、<今日のコラム><天才日記><プロ格コラム><競馬コラム><映画コラム><秘蔵写真><元気が出るアジ語！><ターザン情報><ターザン・ストック>の各コーナーが左側に移動した。マウスを左手で操作する、いわゆる左利きの怪人クンにとっては、ほんのちょっとのことですご～く楽になったのだ。
うたさんのことだから、偶然の産物であっても『言うのが遅いんだよ怪人クンは。僕に感謝してもらわないとねぇ』とか言ってくるんじゃないの？（笑）あ、それから『天才日記』なんかも、タイトル（四字熟語）や本文がど真ん中に移動したことで俄然見やすくなったよね。一言付け加えておくよ。

この日になってもカンフーからの連絡がない。バーベキューの原稿は彼のもとへちゃんと届いたのだろうか？
カンフーは自宅が仕事場なのだ。１４時、電話を入れてみた。母親が出た。カンフーに替わる。声が苦しそうだ。どうやら体調を崩したらしい。
『風邪ひいたみたい（ハァ～ハァ～）。月曜日からおかしくてさぁ（ゼェ～ゼェ～）。パソコンも全然チェックしてないんだよ、ごめん（ハァ～ハァ～）。お腹の調子も悪くて今トイレにこもってるとこだよ（ゼェ～ゼェ～）…』搾り出すように言う。そういうことなら仕方ないか。早く治してくれよ。
１９時～０時。風邪と“ゲリマニューム”に侵されたカンフーの姿は柔道場にも“水曜劇場”あっぴー邸にもなかった。
あっぴー邸では鍋を囲んだ。お好みでキムチを入れるとこれがまた美味いのだ。ビールもグビグビ。カァ～～～ッ。充実した練習の後にいただくこの一杯は美味いなぁ。

ナバ、新、そろそろ帰ろうか？その時だった。ドタドタドタ。誰か来るぞ？０時を２分ほど回った時、あっぴーの部屋の前の階段から足音が近づいてくる。真夜中の乱入者か？ドアが開く。「いやいやいやいやぁ～」。ほろ酔いのちょんまげが上機嫌で入ってきた。まったくこのオヤジは（笑）。彼との接触約３分。時間も時間だったのでナバの車で我々は帰った。この後、酔っ払いのちょんまげとシラフのＤｒ．トドーを残したあっぴー邸で何が起こったのかは知る由もない…。


※夕陽と海（写真）。“イモ”たちと行った２００４年９月の東京ディズニーシーで撮影。