怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

彷徨う理由(わけ)

2005年07月04日 | Weblog
あっぴーが帰って来た。スイス経由でエジプト、ドイツと1ヵ月の時間をかけて彼女は回ってきたのだ。
夕方から“お帰りなさいパーティー”をかねてナバ邸で手巻き寿司をたらふくいただく。“イモ”軍団のナバ、メグ、ちょんまげ、トド、新、あっぴー、カンフー、怪人クン他2名、計10名が集まった。BEERから始まり、酒も飲んだ。食べた。怪人クンは「もう食えないよ!」そんな感じである。

世界の旅はなんとも言えず素晴らしいものがある。先月怪人クンもイタリアに行ったからよく分かる。でも、偉そうなことは言えないよ。6日と1ヵ月では比べ物にならないな(笑)。
実にたくさんの写真を見せてもらったが、さすがエジプト。ありきたりな表現になってしまうが神秘的だ。遺跡にピラミッドに…世界遺産の数々。そこには実に楽しそうな彼女の表情が写し出されていた。あっぴーよ、また一段と真っ黒になったな(笑)。それにしても帰国早々、JR駅から北の体育館へ直行とは恐れ入った。

“お帰りなさい”と言えば、この人を忘れることはできない。“ミスタープロ野球”長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督が1年4ヵ月ぶりファンの前に姿を見せた。そのTVを“イモ”たちと見る。あのミスタースマイルは健在だ。スーツに身をまとい、ダンディーなミスター。地鳴りのような大歓声に迎えられてドームのバルコニー席へ着くシーンのVTRが何度もリピートされた。足を引きずり、右手はスーツのポケットに入れたまま。確かに完璧とはいえなかったが間違いなくミスターがそこにいたのだ。ファンの『長嶋さん、お帰りなさ~い!』の大声援に左手を高々と上げて応えていた。横には息子・一茂氏がぴたりと寄り添い、父を見守っていた。主治医の先生も緊急事態に備えて同席していた。
ちょんまげが「このカリスマ性はやっぱ凄いよ。きょうの中継は長嶋さんスペシャルの何物でもないな。今夜はもう野球の試合中継じゃないよ。長嶋さんのための中継だよ」そんなことをしみじみ言った。ナバも頷く。そう、この日は“長嶋スペシャル”でいいのだ。誰も文句は言わないだろう。それだけファンが待ち望んでいたということなのだ。不世出のスターは何があろうと、やっぱり不世出のスターなのだ。
途中、スタンドが映し出された。ファンの手作りのボード。『お帰りなさい!長嶋さん』という文字が一字一字分かれて作られたものだった。この人たちも興奮していたのだろう。アップで映し出されたそれは『お帰りなさい!長嶋んさ』と逆さまだった。彼らがどれだけ待ち望んでいたかを象徴するシーンとも言えた。

まだ外は雨。全然止む気配はない。ナバ邸を後にしたのは23時を少し回った頃のこと。合気道三昧の長い1日はこうして終わった…。
というのは、この日は朝から3団体による合気道の合同演武会があったからだ。みんなは15時まで約5時間の合気道稽古。まさに三昧。怪人クンにとってはごくわずかな時間の“合気三昧”である。
バスで北の体育館に向ったのが昼前だったからだ。会は10時には始まっていた。着いたらジャスト、弁当タイム。稽古は午後の部から参加した。この後のスケジュールによると、会が終われば手巻きの材料を買出しに行き、ナバ邸へ。朝事務所で日記を書かなければこの日はそれをするチャンスがなかったからだ。これが会に遅れた最大の理由といってもいい。今、怪人クンのプライオリティーは合気より日記である。毎日の更新を楽しみに待ってくれている読者が一人でもいる限り、緊急事態を除き休むわけにはいかないのだ。

これはナバ邸でのちょんまげとの会話である。
「怪人クンの毒がなくなったなぁ。お前は必ずキャバクラに戻るよ。絶対戻る。禁煙宣言する人間と一緒だよ。結局ね、また吸うんだからさぁ彼らだって。逆にね、今のお前はお前じゃないんだよなぁ」。“ちょんまげ節”全開で彼は言葉を続けた。
「でもお前は宣言したんだ。破ったら誰からも信用されなくなるよ」。
別の話では、「お前も自宅にパソコン置けばいいんだよ。ノートでもいいんだから。そうすれば日記だって出先からでも書けるしさぁ」とちょんまげ。
「でもそれをすると怪人クンが“引きこもり”になって夜の街に出なくなるよ。それは無理だよ」と怪人クンが返す。
さらにちょんまげ。
「別に出なくなったっていいじゃん。オレなんかウチで飲んだりするよ」。
楽しみ方は人それぞれ。自分がやりたいようにすればいいのだ。借金してまで出かけようとは思わないが、他者(ひと)に迷惑さえかけなければいいのである。
まぁ確かに自宅で飲めば寝たくなったらすぐに寝れて便利である。飲み代も安く済む。でも怪人クンにそれはできないのだ。これはもう、仕方のないことなのだ。怪人クンは酒そのものを飲んで楽しむというより、行った先の空気、雰囲気、何よりそこで見る風景、様々な人間模様、人との会話…。これがまたなんとも言えず面白いのである。自宅にいたらそれは味わえない。TVを見ながら横になり、何かをつまみに飲む。これがどうしてもできない性分なのだ。だから彷徨う。ネオン街に出る。怪人クンはもしかすると人一倍淋しがり屋なのかもしれない。

こうして書いてるうちにまたしても“ある理論”が浮かんだが、これはまた別の機会に書くとしよう。


※この日ばかりは、視聴率低迷で悩むプロ野球中継も“ミスター効果”で数字が上がったんじゃないでしょうか?
※手巻き寿司の写真がありません。ということで、またまたイタリアから。もう飽きた?まぁ、そう言わずに(笑)。スペイン広場を行きかう人々(写真)。