怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

縦から横へ

2005年04月01日 | Weblog
明日からは4月になる。1日からは怪人クンの町も「政令指定都市」となり、住所には新たに“区”が追加される。長くなる分書くのが面倒だなぁ。この変更で、少しの間潤うは印刷業界だけか?
静岡&清水が合併して1年。せっかく慣れたであろう、清水の人たちはまたしても変更を余儀なくされる。いろいろと面倒だろう。何だか行政に振り回されて気の毒という感じもするなぁ。
束の間の“イモ”休み。今は凪。時が止まった感がある3月の終わり。水曜日からケータイは鳴らない。メールも来ない…。静かだ。実に静かだ。今宵もそんな感じでただ淡々と時は過ぎてしまうのか?それはちょっと淋しすぎる。
何もない夜を“演出”するためにはどうしたらいいのか?簡単なことである。ネオン街へ繰り出せばいいのだ。『何もないなら“ない”でいいじゃないか』。“もう一人の怪人クン”がささやく。何のために?何を求めて?ネタ探しの“旅”なのか?日記ありきの“本末転倒人生”?別に日記を面白く書くためにネオン街へ繰り出しているわけではないが、それを否定しない怪人クンがいるのも事実。まぁ、何だっていいんだよ。
木曜日。久しぶりの“絵画鑑賞”?“夜の画廊”でsnowと語るもよし。ん?ちょっと待てよ?何気に足が向いたのは“ネコの足跡”。毎週木曜は定休日のはずだが入口には“OPEN”の札がかかっている。ドアを開けた。ネコママがカウンターからこちらを見る。いつもの笑顔だ。臨時営業という。1週間ほど都合で休んでいたからだ。時計に目を落とすと21時を少し回っていた。他に客はいない。コロナビールを注文。ジュワー~。レモンを押し込み瓶に口をつけてそのままグビグビ。
間もなくして男女のカップルが入ってきた。U字型カウンターの向かい側に二人は座った。ネコママを含めて店内には4人だけ。話は当然丸聞こえ。男性が「本日6軒目だよ」とネコママに言った。
あれ?女性に見覚えがあるぞ。あっ、“笑顔の達人”だ。彼女は3月の土曜日、この店のカウンターの中にいたその女性(ひと)だった。どうやらお客と飲みに来たようだ。何度と目は合うが反応はない。怪人クンは1度しか会っていないのだ。彼女のたった半月前の記憶にも怪人クンは残っていなかったんだ…。ちょっぴり残念、そんな気持ちになった。連れの男性がいたとしても、目が合えば会釈ぐらいはするはずだからだ。相手がいるし、怪人クンは一応気を遣って(?)あいさつはしないでいた。
男性が用事で先に帰るという。店内は3人となった。話しかけようか。なかなかタイミングが難しい。間に挟まれる格好のネコママはカウンターから180度交代で話さなければならないから大変だ。映画の話題になったところで、怪人クンが話しかけた。「一度会ってますよねぇ?」彼女が頷く。こちらのことを覚えていたのだ。こうなればあとは簡単である。3人で会話も弾む。怪人クンがブログを書いていることもちゃんと覚えていたのだ。
「3月13日分には“笑顔の達人”のことを書いてあるよ」と言うと、その場で彼女はケータイを取り出しその日の日記にアクセスした。笑顔になる。「私、笑顔が怖いって言われるの。こんな風に書いてもらって嬉しいよ」と笑顔が膨らんだ。達人級の笑顔がさらに達人級に輝いた。でも、面と向かって日記を読まれると照れくさいもんだなぁ。
しばらくすると彼女が言った。「実はね、今週の土曜日(4/2)でこの店のバイト、ラストなの。これからはお客として来るわ」。また一緒に飲む約束をした。
“笑顔の達人”がカウンターを離れれば、怪人クンとの目線は縦から横へと変わる。これから先、ここで会う時はお客とお客。向かい合って話すんじゃなくて、肩を並べて話せるようになるんだね。よぉ~し、その時は抜群に美味い酒を飲もうじゃない。楽しみにしてるよ!

※“ネコの足跡”にて。レンガ造りの壁に飾られていた絵(写真)。