本日10月7日父を連れて父を産んだ母の郷に行ってきた。目の黒いうちに連れて行くことが出来たらと悔やまれてならぬが没法子である。父が好きだった東海林太郎の歌を聞かせながら、もうすぐ着くからと言い聞かせながら、涙目になりながら車はそこを目指している。一番好きだった「国境の街」に変わったとき母の郷に着いたのである。偶然だ。いや父がそうしたのかもしれん。父の遺影を小脇に抱え、母親が産まれたであろうその地を父にしっかりと見届けてもらい、集落を一緒に歩いた。涙が溢れてとまらなかった。父は複雑そうな顔をしていたけれどやはり嬉しかったであろう。そして父も涙が溢れてとまらなかったにちがいない。
この日はどんよりとした雲が頭を押さえ、雨男である父の本領を発揮する様相であったがそうはならなかった。ただ、帰路についてから嬉し涙であろう雨が降った。連れて来たかいがあったというものだ。この次は父を母のもとに帰してやらなければいけない。そして私も母も父のもとに行くのである。そして又何時の日か父が生まれ、母が生まれ、そして私が生まれるのである。今こうしていても涙が次から次へと溢れてきてとまらないでいる。べそをかくと父に怒られてしまう。
この日はどんよりとした雲が頭を押さえ、雨男である父の本領を発揮する様相であったがそうはならなかった。ただ、帰路についてから嬉し涙であろう雨が降った。連れて来たかいがあったというものだ。この次は父を母のもとに帰してやらなければいけない。そして私も母も父のもとに行くのである。そして又何時の日か父が生まれ、母が生まれ、そして私が生まれるのである。今こうしていても涙が次から次へと溢れてきてとまらないでいる。べそをかくと父に怒られてしまう。








