


読者諸氏は不思議に思うかもしれないな。何故「坊ちゃん」がと。
それはね、我輩が44年前に読んだことを思い出したからで、そこにはこう書かれている。
「船頭はゆっくりゆっくり漕いでいるが熟練は恐ろしいもので、見返ると、浜が小さく見える位もう出ている。・・・向側を見ると青嶋が浮いている。・・・赤シャツは、しきりに眺望していい景色だと云っている。野だは絶景でげすと云っている。・・・「あの松を見給え、幹が真直で、上が傘の様に開いてターナーの画にありそうだね」と赤シャツが野だに云うと、野だは「全くターナーですね。どうもあの曲り具合ったらありませんね。ターナーそっくりですよ」・・・・すると野だがどうです教頭、これからあの島をターナー島と名づけようじゃありませんかと余計な発議をした。赤シャツはそいつは面白い、吾々はこれからそう云おうと賛成した。この吾々のうちにおれも這入ってるなら迷惑だ。おれには青嶋で沢山だ。」とこれを思い出して是非ターナーの絵を見に行かねばと思い立ったわけである。夏目漱石もこの絵を見たのだろうからな。









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