平山一号古墳近くの交差点 雨にたたられてみすぼらしくなっている。宿屋ではみすぼらしさが目に付きすぎたのか五人の中居さんと会ったが「いらっしゃいませ」の言葉をかけてくれたのはカウンターの女性でそれも宿泊確認書のコピーを渡したからである。それがなければ断られていたかもしれん。はっきり言っていい旅館ではなかった。
もう一度壱岐に行くつもりにしているが(二度も雨にたたられているので寄らねばならなかったところに行くことが出来なかったからな)この旅館には絶対に行かない。この次も恐らくはこのみすぼらしい格好で行くのだからな。
前回もこの格好に近かったのだが。我輩の格好は今時のスマートな自転車野郎ではなく四十年前と大差ないからな。
可愛いと言われたフロントバッグも四十年前のものだし、自転車だってそのくらいの年齢である。すれ違っても挨拶もしないのだから今時の自転車乗りは。それどころか一瞥の眼差しだぜ。