
駅の脇にある重厚な建物がある。そこはトイレなのだが軒下には十以上ものツバメの巣がある。そのなかの一つにもう雛がいる。口をへの字に結んで親が餌を運んでくるのを待っている。漫画的な顔で愛嬌があってよい。

ツバメと言えば国鉄であり、特急列車の代名詞である。一時期その名が消えてしまったが復活したときは内心嬉しさがこみ上げてきた。しかもこの九州島内での復活であったからその嬉しさはひとしおであった。
彼らの写真を撮っていると一人の男性が近寄ってきた。この方は駅舎の写真を撮っているとのことであった。彦山駅の写真を撮り終え次の駅(筑前岩屋)までの道を尋ねに来たのである。このような方がおられるのかと母は不思議そうだったが、人の持つ感性と趣味は判らないものなのだ。








