ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

堺の天神さん(2月9日)

2010-02-10 17:32:59 | 旅日記
白寿の義父と二人で、散歩がてら近くの菅原神社に行きました。



社伝によると997年、堺の浜に道真自作の木像が漂着したのを祀ったのが始めと
いわれ、古くから「堺の天神さん」として敬愛されてきた神社です。
しかし何度も戦火で焼かれ、現在の本殿と社殿は第二次世界大戦後に造営され
ました。



道真公の愛したウメは天神さんのシンボル、上の写真で狛犬の後に見える石垣
の中に「天神影向梅」があります。残念ですが、まだツボミが色づいたばかり。
市街地のど真ん中でにある神社なので、後に高層ビルが見えます。



大阪府有形文化財の楼門。
左右を矢と剣を持った檜造りの随身像が守り随身門といわれます。
門を潜った内側(随身像の裏側)には右に「小西行長手植えの傘松の幹」
左に「浜松公園千年松(樹齢八五〇年)の幹」が置かれています。



楼門を入った右手の大樟(市指定天然記念物)



境内の薬祖神社
薬祖とは神農ともいわれ、古代中国の医薬の神様です。この堺の神農さんは
「日本最古」だそうです。



神牛像
道真公は丑年生まれで丑の日に没したというので、どこの天神様にもウシの像
があります。このウシは大理石造りで安政年間に奉納された古いものです。



これも摂社の堺戎神社
「堺のえべっさん」は現在の戎島の海中で見付かった石像をその土地で祭祀して
いたものを、戦後こちらに移したようです。



玉垣側の白梅はようやくほころび始めたばかり。
後に見える赤い鳥居が並んでいるのは稲荷神社。まだまだ見所がありますが今日は
この辺で帰ります。外に出るとスナックや居酒屋の並ぶ「天神」の繁華街で、
「夜は賑やかになるでえ」という親父はまだまだ元気です。

今日の大和民俗公園(2月8日)

2010-02-08 16:12:25 | 矢田だより




どんよりとした曇り空の朝です。梅林上部で白梅が咲き始めました。



幟の向こうに民家群の一部が見えます。



園内には町屋、国中、宇陀・東山、吉野の四つの集落があり、それぞれの集落に江戸
時代の古い民家が移築・復元して展示されています。
今日は月曜日で内部を見学できませんが、左の鹿沼家はお米屋さん、右は臼井家で造り
酒屋さんです。

クマさんに出会った

2010-02-08 09:20:28 | 旅の想い出
いくら動物が好きでも山でクマに出会うのは怖いです。

2005年7月、岐阜県側から白山に登りました。
平瀬登山口から約3時間登った大倉山避難小屋の先で、前後に人気のな静かな
山道を二人で歩いていると…

ナナカマドやタケカンバが並ぶ笹原の中を緩く下る。少し道が広く平坦になった曲が
り角、10m足らずの右手前方に急に黒いものが現れた。
「ク、クマ!」と叫ぶと、立ち止まってあどけない顔でこちらを見てから、トコトコ
と道を横切って左の笹原に姿を隠した。
身長1.5mほどの子グマだと思うが、あっけに取られてカメラを向ける間もなかった。…

「近くに親がいる筈だ」と気付くと急に怖くなって、その場でしばらく動けません
でした。



でも、いまでもあのキョトンとこちらを見ていた可愛い顔を思い出します。
写真は72年夏、乗鞍からの帰り平湯峠の茶店で飼われていた小熊。


「クマ出没危険」ポンポン山にて

関西の山にもツキノワグマがあちこちにいます。大峰の前衛峰で「ウォー」という
低い鳴き声を聞いて肝を冷やしたこともあります。
降りてきてからこんな標識を見てドキッとすることも再三です。


大峰山系の某前衛峰にて

しかし、これは多分に登山者締め出しの匂いがプンプンする表示です。
少し手前にはご丁寧に絵入りの標識もありました。



でも愛嬌もののクマさんは、どこでも人気ものです。(1996年9月槍平小屋で)
ついでですが、なかなか風情のある親切な小屋でした。


平湯・クマ牧場で さまざまなポーズで餌をおねだりするクマたち(1993年7月)

これも愛嬌あるクマさんの写真です。

ここにはたくさんのクマがいましたが、その2年後訪れたスイス・ベルン市のクマ牧場
では、なぜか数頭しか姿を見せずがっかりでした。



しかしクマはベルン州のシンボルなのです。
左右手前の旗にクマの絵が見えます。奥中央は有名なベルンの時計塔。



ユングフラウに登る登山列車の途中駅、アイガーバント駅のベルン州旗



カナダでもクマは人気者です。写真はカナディアンロッキーの登山基地・ジャスパー
のシンボルのクマ(1998年4月)



大峰山系南部・笠捨山への登山口・上葛川の民宿「うらしま」のご主人が仕留めた
小熊。
この民宿の夕食はボタン鍋にアユの塩焼きやシカ肉が出ましたがクマ肉は品切れでした。
一度だけどこかの山でクマを食べた筈ですが、どこだったか記憶が薄れています。

丹後でカニを食す

2010-02-06 10:47:56 | 旅日記
立春の4日、地域の仲間たちと丹後・網野温泉へ一泊旅行しました。



目的地に近付くにつれ、雪が舞いだし辺りは白一色に…。
旅館の女将さんの話では、丹後半島の西側海岸のこの辺りは「西浦」といって
波の荒いことで有名なところだそうです。「その代わり人情は温かいですよ」



夜の食事はもちろんカニ尽くし。カニ刺し、茹でカニにカニすき。



焼カニも美味く、お酒がすすみます。
5日朝食には焼アワビ、カレイの一夜干しと海の幸で満腹。



帰りは城下町・出石でランチタイム。
町のシンボル・辰鼓櫓は、辰の刻に太鼓を叩いて城主の登城を知らせた
日本最古の時計塔です。



名物の皿蕎麦を食べ、蕎麦湯割りの蕎麦焼酎を飲んで温まり、カニ2匹などを土産に
♀ペンの待つ我が家に帰りました。

二つの公園 (2月2日)

2010-02-02 21:10:37 | Weblog
♀ペンは堺市の実家へ両親のご機嫌伺いに行き、暖かい日差しに高齢の両親と
近くのザビエル公園を散歩しました。



公園のある櫛屋町は昔、櫛問屋があったところです。



公園は天文19年(1550年)に堺に来たフランシスコ・ザビエルに邸の一部を提供した豪商・
日比屋了慶の屋敷跡につくられました。



「堺鉄砲之碑」



戦国時代に堺の重要な産業となった「鉄砲」との関わりを記した石碑



大阪万博に出展されたポルトガルのジョルジ・ヴィエイラ作の彫刻
「東と西の接点」ポルトガルから堺市に寄贈されました。
他に安西冬衛の歌碑などもあり、文化と歴史の香り高い、生まれ故郷の公園でした。



変愚院はいつものように「大和民俗公園」にリハビリの散歩に行きました。
強い風に平城遷都1300年祭の幟がはためいています。



矢田丘陵の上に青空が拡がってきました。



明日は節分。ヒカンザクラ(彼岸桜ではなく緋寒桜)の花芽もこころなしか少し
膨らんできたようです。

動物ふれあい体験

2010-02-01 15:37:46 | 旅の想い出
私たち夫婦は大の動物好きで、新婚旅行の帰りに飛行機待ちの時間に鹿児島の鴨池
動物園に行ったくらいです。
どんな動物も好きですが、ただし変愚院はクモ、♀ペンはネコだけが大の苦手で見る
のも嫌です(そのくせ♀ペンがトラ好きなのは不思議なことです)。

前回「ペンギンタッチ」を見て頂きましたが、今日は私たちの思い出の「ふれあい体験」
をご覧ください。



まずはコアラ(1997年10月 オーストラリア オーストラリアン・ウールセッド)
水は飲まず、特定のユーカリの葉しか食べない夜行性の有袋類。じっとダッコされて
いる様子はまさに生きた縫いぐるみ。



クリムゾン・ロゼラ(1997年10月 オーストラリア ベルグレーブ郊外)
オウムの類い。全くの野生だが人怖じせず、ヒマワリの種を差し出すと集まってくる。



レインボー・ロリキート(1997年10月 オーストラリア カランビン・サンクチュアリ) 
ちょうど朝の食事時間。蜂蜜を浸したパン屑をあげると、羽音を響かせて飛んできた。



サル(1999年4月 タイ プーケット)
島のお寺に住む野生のサル。子供たちの人気者でモンキーバナナを貰いに来る。



ゾウ(2001年3月 タイ プーケット)
プーケットファンタジーは食事をしたあと、動物も多数登場する歴史劇やマジックを
楽しむ劇場である。この小象はショーが終わったあと観客の記念撮影に応じて、しきり
に愛嬌を振りまいていた。



パンダ(2001年7月 中国四川省臥竜)
大姑娘山に登った帰り、ウォロンの「大熊猫保護研究中心(センター)」に寄った。
当時28頭が飼育されていた。5時迄の見学時間は過ぎていたが交渉の末に入園できた。
可愛いぬいぐるみのようなパンダを100元(1500)で抱かせて貰って大喜び。



チョウ(2003年1月 沖縄 琉球城蝶々園)
熱帯の花の咲く園内に入るとチョウチョウが群がってやってくる。入り口で貸して
くれる帽子に秘密があるのか?



カモメ(2004年6月 北海道 利尻島)
島から帰る船をカモメがいつまでも追ってくる。今、パン屑を咥えて飛び去ったところ。



フンボルトペンギン(2006年4月 南知多 ビーチランド)
またしてもペンギンです。こんなにたくさんの子に一匹とは、ちょっと罪な感じ。