ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

立春の矢田丘陵(1212.02.04)

2012-02-04 17:43:07 | 矢田だより


各地で最低気温を更新した節分の昨日から、一夜明けた今日は次第に良いお天気になりました。
10時10分、北横山のお地蔵さんに手を合わせてスタート。今日はいつもとは逆回りで東明寺の方に向かいます。大池の下では少しだけ雪が残っていました。



10時25分、東明寺。鐘楼の陰にだけ雪が残っていました。
落ち葉に埋もれた道を登って、10時35分、「こどもの森」への分岐。いつもは、ここから左へ折れて「緑ヶ丘休憩所」の前の急坂を上って矢田山の尾根に出るのですが、急に思い立って「こどもの森」へ降りてみることにしました。芝生の広場には犬を遊ばす人がひとり。静かな土曜日でした。



二つある峠池の間の堤を歩きます。左側の上池には氷の上に積もった雪が美しい模様をつくり、



日当たりがよく氷の溶けた下池では水鳥がたくさん遊んでいました。(10時45分)
「こども交流館」の前にはマウンティンバイクの若者が二人。裏に通り抜けて尾根道を登り返します。



少し気温が上がって汗ばむほどになり、ジャケットを脱ぎました。気持ちの良い森林浴の道です。



「小笹の辻」から久しぶりに矢田山三角点に登ってみました。(11時17分)



「まほろば展望所」から東方の眺め。28日に山焼きの済んだ若草山が黒っぽく見えます。気温は予想外に暖かく2℃ありました。標点に行った後(11時30分)、大石のほうへ降りようと展望台に行ってみました。
しっかりした山支度の先着の男女…なんとなく見覚えのある後姿に♀ペンが声をあげました。



なんと日本山岳会在籍中は何かとお世話になった関西支部長の重廣恒夫さんと、この人とも何度か山行を共にしたMさんでした。ご一緒に展望台に登りました。
 重廣さんは73年、エベレスト南西壁の世界最高点到達。77年、日本人初のK2初登頂。80年、北壁からの新ルートでチョモランマ(エベレスト)登頂。88年、日本・中国・ネパールのチョモランマ交差縦走の登攀隊長…と数々の記録を打ち立てた日本を代表する実力派アルピニストです。
 こんなところで思いがけず何年ぶりかの再会に驚きました。聞くと『 Challenge 4000 (日本全国4000山踏破)計画の一環で、この辺りではここ矢田山がまだなので来てみた』ということでした。



松尾山から来られて東生駒まで歩かれるとのことで、予定を変更してご一緒することにして元の道を帰ります。これは今日二度目の最高所。このあと、もう一度三角点にも登りました。重廣さんは「これで1,381山目。4000山まで、まだまだですよ」と笑っておられましたが、本当に凄いチャレンジです。

最近のJACの様子や、昔の仲間の現況、私たちの最近の状況などをお話ししながら「子ども交流館」までご一緒して、「また、どこかの山で…」と差し出された手を握ってお別れしました。(12時25分)



東明寺からポカポカと春近しを思わせる陽射しを背中に浴びながら元の駐車場所に帰ると、ジャスト13時でした。休みなしで3時間近く、歩数計の数字は13,618になりました。思いがけない出会いもあり充実した楽しい山歩きでした。


8 コメント

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子供の森・お地蔵さん・山男の邂逅 (ciao66)
2012-02-04 22:07:14
子供の森には何度も子供を連れて行きました。まだ幼稚園生のころでしたが。
矢田山のお地蔵さんは明るい光に包まれてあたかも春が来たかのように見えます。
(こちらとはえらい違い)
展望台でのすばらしい邂逅は山男・女ならでは・・・いい日でしたね。


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矢田だより (ひろせ)
2012-02-05 11:01:09
重廣さんと出会えてよかったですね。ペンギンさん
御夫妻と御一緒させていただいた、あのNEPAL
トレッキングの様子が目に浮かびます、楽しかった。此の世界的な登山家の数々のエピ-ソドをテントの中で一杯やり乍ら聞きましたね。至福のひと時でした。それにしても此の御仁、髭がお似合いですね。
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Unknown (たら)
2012-02-05 15:37:53
珍しく雪がすこ~し舞ったようでしたね。
朝起きたら道、白い部分がありました。

すてきな出会いがあってよかったですね。
有名なアルピニストの方ってもっと、
高い山、厳しい山にばかり行っておられるというイメージがありますが、矢田山を歩かれたと聞いてちょっと嬉しくなりました。
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ciao66さんへ (変愚院)
2012-02-05 16:33:12
そういえばciao66さんは昔、富雄近くにお住まいでしたね。
もうすぐ追分梅林のウメや、子供の森のサクラなど、御地より一足早い春の便りをお届けします。

重廣さんとは展望台が4本の道の分岐点だけに「邂逅」という言葉がぴったりでした。
昨日はどこに行こうかと思っていたのですが、矢田歩きで正解でした。
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ひろせさんへ (変愚院)
2012-02-05 16:45:06
あれは2006年の9月、マナスル三山展望のトレッキング
http://www.kcn.ne.jp/~kaichiro/manaslu/manaslu1.html
でしたね。(想い出のためにリンク張っておきます)
晩飯の後で、大テントで重さんの話を聞くのは、生出演?だけに迫力満点。
毎晩、本当に楽しく聞きました。

髭は彼のトレードマーク。♀ペンは少し離れたところから横顔を見てすぐに気づきましたよ。
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たらちゃんへ (変愚院)
2012-02-05 17:03:59
風邪の具合はいかがですか?
寒いのでグズグズしていて遅くから出かけたおかげで、懐かしくも凄い人に出会えました。

とにかく4000山ですから「新日本山岳誌」に出てくる山は軒並みです。
前に一緒に登った徳島の弁天山(6.1m)は、その後も二度。
この辺りでは「一体山」は特徴のない山だった、というような話も歩きながら聞きました。

しかし、矢田山では三角点柱の向きが違っていることを指摘。山名板にも興味を持たれていました。
装備にしても、ペットボトルをウエストポーチに入れただけの私などは恥ずかしいほど。
こんな低山でも高い山と同じように真摯に対峙される姿勢に、とても感銘を受けました。
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マナスル三山展望トレッキング (ひろせ)
2012-02-07 15:31:47
御蔭さまであの時の事を楽しく思い出してます。でも同道の先水さん、鹿田さんが、今や黄泉へ。快活な大阪のオバチャンと好青年のお二人、早すぎた御逝去でしたね。合掌
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Re.マナスル三山展望トレッキング (変愚院)
2012-02-07 16:45:01
お二人とは数々の山へご一緒しました。
海外では「ひろせ」さんもご一緒だったカムチャッカのアバチャ山など…。
懐かしい思い出が甦ります。
本当に早すぎたご他界。心からご冥福をお祈りします。
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