ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

春寒・二上山(2013.02.08)

2013-02-09 16:14:58 | 山日記

【コースタイム】道の駅「ふたかみパーク当麻」09:40…裕泉寺下10:06…二上覗き10:26…道の駅ルートに合流10:37 …馬の背上露岩11:05 …雌岳11:20~11:30…雄岳11:50…大津皇子墓所11:55…二上神社分岐12:00…いっぷく坂12:20~12:30…古墳分岐12:40…鳥谷口古墳12:53~12:58…道の駅13:15

道の駅に耐寒登山の高校生を乗せた大型バスが何台も停まっていた。トイレは大行列だったが、先生が一般の人を優先するように声をかけてくれた。聞くと行先は金剛山だそうで、私たちが出発する頃に次々発車していった。今日はちょっと変わったルートを登る予定で雌岳の方に歩く。登山口にあたる当麻山口神社までは約800mあるが、格好の足慣らしとゆっくり歩く。先程まで晴れていたのに曇り空に変わり、風が冷たい。大池を過ぎて裕泉寺へ登る途中で、ちらちら小雪が舞いだした。

山門の手前50mほどの地点に右の山腹に取り付く道がある。入口が少し分かり難くかったが、近くで写真を撮っていた人から二本並んだ木の後ろにあると教えて貰った。

昨夜の雪が疎らに残る落ち葉の急坂を登る。上から降りてきた人が「今、ロープを付けたから使って下さい」と言われた。登るときはあえて必要でもないが、折角だから使わせて頂いた。しかし下りでは大いに役立ちそうな急坂である。

少し分かり難い林の中を行くと小尾根上の道に出会い、少し登ると行く手に面白そうな岩場が現れた。「奈良の爺々さん」のホームページで知った時から登りたかった「二上覗き」である。

左下に捲き道が作られているが、岩は乾いていて適度なステップがあり楽しく登れた。

最後の岩を越えると、捲き道と合流してしっかりした道が続いている。岩の上からの展望は見事で、胸のすくような見晴らし台だった。

の先は数分で道の駅からのルートに合流した。今日は先に雌岳に行くので、出合坂からは雄岳への分岐を直進する。この頃から、再び青空が拡がってきて急坂では汗ばむほどになる。

雄岳から雌岳に下る途中の露岩から見ると、金剛、葛城の山頂部が白い。馬の背から雌岳へ登る道が雪で白く染まっている。こちらの方角はまだ黒い雲が多い。
 
馬の背に下ると、大阪側から高校生の先頭グループが着いたところだった。白く雪が残り、凍結して滑りやすい石畳の道を次のグループに追われるように雌岳に登る。

快晴になり、西側は河内平野から六甲、北摂の山並みまで見渡せたが、風が音を立てて吹き過ぎて寒さを感じる。ベンチに腰を下したが、まだ時間が早いので、昼食はお預けにして雄岳に向かう。

続々登ってくる高校生に笑われないよう、滑らないように慎重に降る残雪の白さと赤い椿、青い空のコントラストが美しい。馬の背から登り返して岩場を過ぎ、広い木の階段道を登る頃から今度は中学生の大団体が降りて来るのに出会う。先生が道を譲るように声を枯らすが、なにせ200人を越す人数で、中にはわざわざ私たちの方に寄る子もいて何度も立ち止まる。ただ「コンニチハ」と挨拶が明るく元気なのが気持ちいい。

雄岳山頂の神社と大津皇子墓所に参拝して、先週登ってきた分岐から道の駅ルートへ下る。
 
楽な捲き道で朝の道に合流して、どんどん下る。途中でテープ標識やトラロープ、竹の手すりなど整備されている箇所が増えているのに気付く。急な下り坂も歩き易くステップが付けられている。無償で登山道を整備してくださる方のお蔭で、楽に歩かせて頂けることに感謝しながら歩く。

いっぷく坂で、最後の展望を楽しむ。竜門山群を背にして大和平野に浮かぶ畝傍山が美しい。遠くに白く台高北部の山々も見えた。ここへ着く少し手前の分岐に「鶯塚へ」の真新しい標識があった。今度はあの道を使わせて貰おう。

つづら折れの急坂を下り、林に入るとすぐに「古墳」への分岐がある。ここにも新しいテープや標識があり、迷いようがない。
最初は落ち葉に埋もれるような細い道だが、次第にはっきりした山道になる。幾つか竹林を抜けて細い流れに沿って下る。

沢側に石が並べられたり、古い木の橋が架かっていたり、

沢を堰き止めるように高く石を積み上げてあったりする所を通過する。この下には水汲み場もあるところを見ると、この道は昔から山仕事に使われていたようだ。二度、流れを渡ると静かな沼の横を通り、分岐から10分少しで明るい広場にでた。

ここは鳥谷口古墳の上で、登山口の竹の幹に「二上山 ←」の文字があった。

古墳の中を覗いていると、下の道をジャージ姿の生徒たちが三々五々下ってきた。明日から三連休で、どうも今日は耐寒登山が多い日らしい。大池の鴨クンたちにお別れして道の駅に帰った。ちょっとしたバリエーションルートで新しい思い出を作れて、楽しい3時間半の山歩きだった。



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