たまには矢田山以外でトレーニングにと、竜王山(586m)に行きました。
長岳寺7時20分発。駐車場には近所の人のものらしい軽トラが一台停まっているだけ。
柿畑を抜けると舗装路は途切れ、山道になります。
U字形にえぐれたところや木の階段道を登って、ロープの張ってある急坂を過ぎると…
歩き始めて45分でお不動さんの石仏の前を通ります。
ここから、ややなだらかな道になり奥ノ院への分岐を過ぎると再び木の階段の連続に
なります。階段が終わると、やがて天理ダムから登ってくる林道に飛び出します。
右の「田(でん・地名)竜王社」の祠の前で顔を洗って、しばらく舗装路を登って…
林道を離れて再び何度か階段を上ると南城址の頂上に着きました。
晴れていれば大和盆地を隔てて金剛・葛城、矢田丘陵、生駒と素晴らしい展望なのですが、
今日は近くの古墳がぼんやり霞んで見える程度です。
いつも不思議に思うのですが、この頂上広場には草が生えず、マツやケヤキの大木が何本
も突っ立っています。山城はどの辺りにあったのでしょうか?
まだ9時です。二人だけで貸切りの頂上でお湯を沸かし、サンドウィッチでモーニング
コーヒーを味わいました。頂上滞在30分で下ります。
帰りは「柳本竜王社」を通って林道に出ます。竜王山は名前の通り、この山を発する水
の神様の住まう山で、山の東西両山麓の集落がそれぞれ竜神を祀っています。
(ナミ)アゲハがモチツツジの蜜を吸っていました。
少し歩き足りないので北城へ足を伸ばしてみます。登ってきた分岐から、だらだらと
舗装の林道を下り、この大きな石碑のところから林の中を登ります。
「土塁」や「虎口」などの説明板を見ながら、最後に急坂を上ると…
北城址にでます。こちらは南城と違って草ぼうぼう。西の端からわずかに展望が得られ
ます。
10分足らずの滞在の間に♀ペンがワラビを収穫しました。何年か前は、もっと太くて
立派なワラビがたくさん生えていたのですが、少しやせて貧弱です。
10時20分、分岐に帰り元の道を下りました。分岐にある説明版には、この山にまつわる
「れんげの生えない訳」と「ジャンジャン火」の二つの怪談めいた伝説が記されています。
いずれも十市氏が寄ったこの山城が、永禄年間に松永弾正によって落城したことに
まつわるお話です。
ゆっくり元の道を下って11時半に長岳寺に帰りました。ようやく帰り道の不動石仏下で
男性二人、柿畑で女性三人組に出会っただけの静かな山でした。
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