私の動物記(1)
動物が好きだ。長いものや足の多いものなど昆虫の一部を除いては、どんな動物にも興味がある。相手も分かるのか、初めての動物もすぐ慣れるし仲良くしてくれる。これはたぶん親父の血を引いているためと思う。
(下)昭和2年 右端が親父(25歳) 筑前琵琶を持っている
親父28歳(左から二人目、三味線を弾く)
親父は遊び人(よく言えば趣味人)で色んな事に手を出したが、中でも小鳥を飼うことに熱中していた。第二次大戦中、軍属としてシンガポールへ行っていたが、もともと病弱気味だったのですぐ帰国できた。その時、連れて帰ってきたオウムにやる餌に苦労して、近所の種苗店からヒマワリの種を分けて貰っていた。このオウムは最初、英語でしゃべりまくるので喧しいだけだったが、ある日、初めて「コンニチワ」と言って親父を驚かせた。
1942(昭和17)年 軍属姿の親父