ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

晩秋の奈良公園(2013.11.05)

2013-11-05 18:06:12 | 旅日記

連休明けの秋晴れの日。正倉院展に行きました。

高畑の民間駐車場に車を入れて、浮見堂の橋を渡って会場へ…。

まだ早かったので10分ほど並んだだけで入場できました。

たくさん見た出陳品のうち、主なものを絵葉書から構成してみました。左上から時計回りに平螺鈿背円鏡、花喰鳥刺繍残片、蘇芳地金銀絵箱、投壺と投壺矢。

漆金薄絵盤、鹿草木夾纈屏風、漆金薄絵盤投壺の部分、鳥毛帖成文書屏風。
今回、一番人気のあったのは漆金薄絵盤で、すぐ傍で見るには別の列に並んで1時間待ちということです。それほど熱心な美術愛好家でもない変愚院夫婦は、並ばずに縄張り?の外からキリンに変身して見ましたが、結構よく鑑賞できました。



地下通路を通って、なら仏像館、中国古代青銅器館もゆっくり見学して外に出ました。2時間近くの鑑賞で少々疲れたので、登大路を渡って向かい側の
奥村記念館で休憩。



屋上展望所からの眺め。大仏殿のシビが金色に輝いています。右は南大門。



「東大寺門前夢風ひろば」をしばらく散策して南大門へ…

大勢の鹿クンが観光客に餌をおねだりしていました。



二月堂参道よこから鏡池の畔を巡って…

今日は大仏殿には入らずに外から拝んで若草山の方へ…素晴らしい紅葉です。

飛火野の紅葉も進んでいます。駐車場に帰ると通路にまで車がぎっしりで驚きました。
さすが秋の奈良は外国人も含めて大勢の観光客で賑わっています。


私の関西百山(16) 御池岳

2013-11-05 08:47:08 | 私の関西百山

御 池 岳 (1247m)         <鈴鹿山脈>
【おいけだけ】鈴鹿山脈の中央部、三重県いなべ市と滋賀県東近江市、多賀町にまたがる大きな山である。山頂部は東近江市永源寺町に所属して愛知川の源流となっている。山名からも想像されるように古来より、雨乞い儀礼が続けられてきた山である。鈴鹿山脈の最高点は、この山中(丸山)にある。コグルミ谷からの登路は距離が短い上に、春には花の多いことで知られている。



1993年5月4日、ふたりでコグルミ谷を登る。登山口から15分でタテ谷との出合。この辺りからイチリンソウ、ニリンソウの白い花が目を引く。はかにヤマネコノメ、フモトスミレ、ショウジョウバカマ、ミヤマカタバミ、ムラサキケマン、ヤマエンゴサク、エンレイソウやキクザキイチゲなど美しい花を見ながら登る。苔蒸した大きな岩の所から沢を離れ、左の山腹の登りになる。長命水の水場を過ぎてジグザグに登る頃から、カタクリの花が次第に多くなる。白瀬峠への分岐のある小尾根に登り着く頃には、道にまではみ出して踏みつけないかと心配になるほどの群落である。

尾根を越えて緩く下り、真ノ谷出合に着く。この辺りの緩斜面にはパイケイソウの緑の葉が一面に広がり、和やかな感じの所だ。直進すれば鈴北岳だが、ともあれ最高峰の丸山を目指す。

ここからの上りが雪解けのぬかるみで結構、時間をくった。登りきると奥の平との分岐で、右へ僅かの登りで丸山だった。丸山からボタンブチへの道は、もの凄いスズダケの密生で、それを漕いで往復するのにかなり時間がかかった。

『全身がすっぽり笹に埋まり、必死で掻き分けて道を捜しながら進む難行軍。おまけに深く抉られた道に水が溜り、その上を笹が覆っているので腰辺りまでどろどろになる。腕がだるくなり悲鳴を挙げたくなる頃、やっとドリーネのあるボタンブチに飛び出した。この薮漕ぎで時間を喰い、予定の鈴北岳はあきらめざるを得なくなる。長命水で喉を潤した他は、どんどん駆け降りて駐車場所に帰った。

<タイム> 登山口9:45…10:05タテ谷分岐…10:25長命水…10:55白瀬峠への分岐…11:25真ノ谷分岐・‥12:00丸山頂上…12:30ボタンプチ13:15…13:45真ノ谷分岐…14:30長命水14:40…15:00登山口