ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

竜の地名を歩く(1)

2012-01-31 16:23:37 | 四方山話
「干支の話」が話題になるのは、たいていが前年暮れか新しい年の初め。
新しい年に変わって、もう1ヶ月が過ぎようとしているのにかなり時期外れですが、一寸聞いてください。
本当は風邪を引いて家に籠もってばかりでBLOGのネタが切れただけですが…。

さて「龍」「竜」の字が付く「山」については12年前の2000年にレポートして、またその年は毎月一つづつ「竜」の字のつく山に登っています

今回は数ある「龍」「竜」のつく地名のうちで、私たちの行ったことのある場所の写真を見て頂きます。まずは、地形的にも「黄色の龍」そのものの…

中国・黄龍

世界遺産「黄龍(風景区)」は全長7.5kmの峡谷(黄龍溝)で、その源流は岷山山脈の一つ、玉翠峰(標高約5100m)から発しています。渓谷は新生代第四紀に石灰岩層が氷河に侵食されて形成されたもので、そこを流れる石灰分を含んだ水が今の光景を作りあげました。
黄色がかった乳白色の石灰華の連なりを、白雪を頂いた高山目指して昇る龍になぞらえて「黄龍」と名付けられています。



ロープウェイ山上駅から整備された道を1.7km歩いたところで林を抜け、黄龍の流れを木橋で渡ります。これは橋の上から上流を見たところ。まさに巨大な竜の背中の上という感じです。
 ここから標高約3570m地点まで登って、下流へハイキングします。ロープウェイのない頃はたいへんだったでしょう。



道が整備されているせいか、高度の割には思ったより楽に登れます。最高所の手前には道教寺院(黄龍上寺)、最高所には展望台がありました。下流へ下っていきます。



争艶彩池
『面積は20000平方メートルで658の極彩色の池から構成されており、海抜3400メートルのところにある。黄龍溝第二の極彩色の池群…云々』



広々と開けた明るい川原のようなところにでました。七里金沙と呼ばれる、まさに巨大な黄龍が横たわっているような風景です。ここからしばらく樹林帯を通って…



再び広大な石灰岩の斜面に出会いました。金沙舗池です。『海抜3305メートル。地理的に恵まれていないた為、水中の炭酸ナトリウムがここでは凝縮していない。』
「竜の金色の鱗が輝いているようだ」と言われている傾斜の急なところです。強い西日を受けながら右岸の板敷道を下っていきますが、目が弱い変愚院には段差が見え難く少し手こずりました。

黄龍にはこのような石灰岩層の中に数え切れぬほどの湖沼、滝などが散在して、独特の美しい風景を作り出しているのですが、今回は「龍」の地名に拘った写真を主に見て頂きました。