ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

トルコ日記(11)

2010-07-04 06:00:00 | 旅日記
エフェソス
エフェソスの遺跡は、セルチュクの町から数分ほど離れたところにあります。
ギリシア人の移民が建設した古代都市で、彼らが崇拝するギリシア神話に登場する女神を
祀るアルテミス神殿は、(古代)世界七不思議のひとつにあげられていました。



私たちは南入場口でバスを降りて遺跡に入りました。ここは古代の市場・アゴラのあった
ところです。この辺りは市庁舎や公会堂など公共施設が集まっていた都市の中枢部でした。



アゴラに隣接したヴァリウスの浴場。現在まだ発掘が続いていますが、風呂だけでなく
いろんな娯楽施設を併せ持った、かなり大規模なものだったようです。(現代日本のスパ・
ガーデンみたいですね)
ここでいったん解散して自由行動、15分後に再集合することになりました。



ドミテアヌス神殿。



ドミテアヌスは1世紀のギリシャ皇帝ですが、キリスト教徒を迫害したりして、独裁傾向が
強かったために暗殺された人。その人に捧げられた神殿です。



石塀の上に並んだ動物の彫像。



右はヒツジのようですが、左の動物はいったい何でしょう。



オデイオン。屋根つきの小劇場。音楽会などに使われたのでしょう。一番上まで登って
みました。ノリのいい韓国人の男性が、下の舞台のあった辺りで仲間に自慢のノドを披露
していました。



再集合してバシリカ(ギリシア語で「王の列柱廊」の意味)の道を北へ歩きます。



ヘラクレスの彫像の付いた凱旋門。



その近くに美しい女神のレリーフがありました。



トラヤヌスの泉。2世紀のトラヤヌス帝に捧げられた泉です。



ゆるい下り坂のクレテス通りを更に北へ進みます。むき出しの大理石がすり減っていて、
滑りやすいので足元にご注意。



往時はこのようなモザイク模様のタイルが通りに敷き詰められていたそうです。
さぞ美しい通りだったことでしょう。(エフェソス遺跡の項は続きます)