ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

私たちの登った「ウシ」の山

2009-01-25 12:03:42 | 四方山話
12年前の丑年に登った二つの山をご紹介します。

牛草山は、伊勢(三重県度会郡度会町)にある「干支の山」です。
1月8日、この年の初登りの山に選びました。
【コースタイム】(自宅発7:25) 五里山橋(20m)10:00-10:20…岩伏場橋(100m)10:45-10:50…林道終点(160m)11:05-11:10…稜線の分岐(466m)11:52…二つ目の小ピーク(520m)12:13…元の分岐12:30…頂上三角点(550.3m)13:00-13:30…稜線分岐14:00…林道終点14:30-14:50…五里山橋15:30(自宅着18:03)


林道の途中まで車で登るもくろみは、工事中の車両が道を塞いでいてもろくも破れ、一時間以上も林道を歩きました。虎ヶ岳林道と名を替えた林道の終点がやっと山道の始りです。沢沿いに暗い檜の植林の中を登り、沢の源流のような所から尾根に上がります。
 二人ともすこぶる快調で「山渓」のガイドでは1時間になっている登りを40分強でこなして、もう楽勝と油断したのがいけませんでした。道を探して、かれこれ30分ロスして、ようやく小さい岩がごろごろした山頂に立ちました。正面に五所ヶ浦の眺めが拡がります。
 風が強く、。おまけに午後になって、かえって気温が下がってきたので震えながら食事を終えて、写真を2、3枚撮り、追われるように頂上を後にしました。迷った時間込みで歩行4時間10分、休憩60分。結構よく頑張りました。
 終日誰にも出会うことのないウィークデーの、高年夫婦二人だけの静かな山でした。

牛回山
(うしまわしやま)奈良県吉野郡十津川村永井から西川沿いに東へ、国道425号線が和歌山県田辺市の竜神温泉に通じている。この「十津川往来」が両県境を越すところを「牛廻越え」という。また十津川村平谷からは上湯川に沿って龍神村丹生ノ庄に抜ける道がある。この道が両県境を越える辺りは「引牛越え」と呼ばれる。いずれも、両村の間で成牛、仔牛などの交易が行われた名残りという。牛だけでなく、紀州と和州物資交流の道、高野山と熊野を結ぶ信仰の道でもあった。牛廻山はこの二つの峠の間にある。


97年5月10日に歩きました。
 十津川から425号線を西に25キロ、十津川村最奥の迫西川の集落を過ぎて県境が近くなる辺りが「牛廻越え」、峠の地蔵が立つところが蟻ノ越である。大峰南部から熊野に続く山々が紫に霞んでいる。急勾配の林道を南に歩く。
 牛廻山はこの尾根とほぼ直角に交わる別の尾根(蟻ノ越からさらに北へ続く県境尾根)との交点のすぐ西の隆起である。尾根上の古い登山道に登り、山腹を捲くと1177mピーク。ここが二つの尾根の交差点で登山道は右(西)に直角に折れる。
 のんびり尾根道を歩き、ゆるく下ったコルがヒヨキノタワで小さな石の導き地蔵さんが立っている。しばらく先で左に小径を辿ると、あっけなく展望のない頂上に着いた。(蟻ノ越<760m>10:45 … ヒヨキノタワ<1145M>11:10 … 牛廻山<1206.8m>11:25)
 ここから竜神へは踏み跡に近い道になる。イバラのからむ植林帯を抜け大峠山を越す。密集した丈の高いヤブを漕いでいくとミノ又山である。南斜面の倒木帯を過ぎるとなだらかな大久保山。ここから林道と登山道が何度か複雑に交差する。赤テープに助けられながら植林帯の急坂を下り、小又川に架かる橋を見たときは、間違いなく目的地に着けたと正直ほっとした。(牛廻山 12:30 … 大クボ山<905m>14:05~14:15… 小又川 15:30)

ついこの間と思っていたのに、もう次のウシ年が巡ってきました。
近いうちに亀岡の「牛松山」にでも登りたいと思っています。