ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

穂高よさらば又来る日まで(8月21日)

2006-08-24 09:55:02 | 山日記

「晴れてくれ!」の期待もむなしく、朝食を終える頃から雨が降り
出しました。少し待っても一向にあがる気配はないので、下山する
ことにしました。昨日、霧の中でも登頂しておいて、本当に良かった
と思いました。

雨具を付けてザイテングラードを下ります。(竜馬さん撮影)


涸沢につく頃、いったん雨はやみました。しかし、上部はまだ雨雲
に覆われています。


咲き残ったハクサンシャクナゲの花が淋しく雨に濡れています。
今年の夏合宿もこうして終わりました。
しかし、素晴らしい仲間達との楽しい山行は、いつまでも心に残る
ことでしょう。皆さん、ご協力ありがとうございました。


涸沢から北穂、奥穂へ(8月20日)

2006-08-24 08:33:46 | 山日記

モルゲンロートが穂高の山々を染めています。
5時45分、涸沢小屋を発ちました。


北穂高岳へは厳しい登りが続きます。
ここ南稜の中間点、スラブ状の一枚岩には長い鎖が付けられて
います。しかし、私たち千日山歩渉会パーティは鎖に頼らず、
岩から身体を離して、三点確保を守りながら登っていきます。
岩登りの基本的な技術が確実に活かされている様子をご覧下さい。


南稜の上部です。ここを登り切ると槍から穂高へ続く縦走路に
でます。


9時20分、北穂高岳頂上。
雲がわき、残念ながら槍ヶ岳のある北方の景色は見ることが
できませんでした。西側に見える笠ヶ岳から双六岳に続く
なだらかな緑の山々と、南方の奥穂、前穂の荒々しい岩峰が
対照的でした。


北穂から奥穂への縦走路は、厳しい岩場の連続です。
予想より天候の変化が早く、濃い霧に覆われてきました。
その中をイワツバメが飛び、すぐ目の前をオコジョが走って
いきました。


いくつもの難関を突破して到着した涸沢岳頂上(14時)。
仲間達の満足そうな笑顔がすてきです。


涸沢岳を下ると白出コルにある穂高岳山荘は間近です。
小屋のチエックインをすませて、奥穂高岳へ登りました。
15時30分、日本第三の高峰(3190m)・奥穂高岳頂上です。
濃い雲が去来し、背後のジャンダルムの岩峰や眼下の上高地が
見え隠れします。先程、通過してきた北穂から涸沢岳に続く峰々
に、あらためて今日の行程が思い起こされます。
            (この写真は竜馬さんから頂きました)
明朝、大展望を楽しみにもう一度登る予定です。