ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

海外編-ネパール(2)

2006-04-18 00:00:00 | 旅の想い出
これはマニ車。カトマンドゥ市内で買った小型の携帯用です。
真鍮製でトルコ石?やサンゴ?などが散りばめられ、回す
ための錘(おもり)がついています。



蓋を開けるとロール状の木版印刷のお経が入っています。
「これこの通り本物だよ」と強調して売りましたが、入っていて
当たり前、これを回すとお経を読んだ代わりになるのですから…。



これはトレッキングの途中、トゥクラ(標高約4600m)のバッティ
(茶店)前でマニ車を回す元シェルパ。
ちょっと大きめの木製のマニ車で、口では敬虔な態度で絶えず
「オムマニペニフム」というマントラ(観音さまを称える真言。
「おお宝珠と蓮華に幸あれ」という意味)を唱えていました。
なおマニ車は必ず右回りに回します。



しかし考えてみれば、お気楽というか横着というか、いい加減
な話です。下のようにずらっと並べてあれば、横を通って回す
だけで何巻かありがたいお経を読んだことになるのです。



大きいから功徳がある訳でもないでしょうが、これだけ大きいと
回すのもたいへんです。



そこで遂に登場。最終のズボラお経グッズ!
水力利用の自動マニ車です。
水の流れで下につけた水車を回し、その力で上のマニ車を
動かしています。かなり標高の高いところの村で見ましたが、
ナムチェの水場にも同じ仕組みの水車が設置されていました。



ちょっと茶化したようなことを書いてしまいました。

しかし、われわれ無信仰で、また教派に無節操な日本人が彼ら
を笑うことはできません。むしろ、彼らの信じる神や仏、先祖
、そして何よりも自然の万物を敬い大切にする姿を見習いたい
ものだと思います。