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父親「無罪納得できない」 姉「どうして弟は死んだのか」・・・ 石郷岡病院事件

2017年03月15日 | ニュース(精神)
父親「無罪納得できない」 姉「どうして弟は死んだのか」 石郷岡病院事件
2017年3月15日 (水)配信千葉日報

 1人を無罪、もう1人に暴行罪を適用して有罪とした千葉地裁判決を受け、弘中さんの父親は14日、代理人弁護士を通じてコメントを出した。
 父親は「暴行罪の認定と無罪となりましたが、到底納得できません。被告人らの乱暴な行為が傷害致死罪にならないなど、とても許せません。ビデオの内容や頸椎(けいつい)損傷などが発生した結果をしっかり吟味していただいたのでしょうか」と、疑問を投げかけながら「今日の判決は、何を言いたいのかよく分からないもので、被告人らに味方するような内容にしか聞こえませんでした。息子にとても報告できません。検察官には、控訴するよう強く求めます」と訴えた。
 弘中さんの姉は同日、千葉日報社の取材に「非常識な判決内容に驚き、ショックを受け、司法に絶望しました。怒り、憤慨を通り越しています」と憤りを隠さず「裁判で真実が明らかにされなかったことは非常に残念で、司法に不信感を抱いています。遺族にとっては傷つけられただけの裁判でした。検察側が控訴してくれれば、まだ希望を持ち続けることができると思います」と、検察控訴を強く求めた。
 判決内容については「今後、病院内で患者を押さえつけても問題ないという前例を作られてしまったようで、怖いです。ビデオでは判断できないという結論でしたが、それなら何のためのビデオなんでしょうか」とし「石郷岡病院での受傷は、死につながるけがだったんです。今日の判決を受けて、それならどうして弟は死んだのかと問いたい」と訴えた。
 一方、同日に記者会見した裁判員経験者6人は「5年も昔の話で証人の記憶も風化していたので苦労した」「ビデオも不鮮明で判断しづらかった」などと明かした上で「みんなで考えた結果、間違いはないと思う」「納得して出した結論、間違いないと信じている」などと述べた。


元准看護師1人に無罪判決 千葉地裁 入院患者死亡事件

2017年3月15日 (水)配信朝日新聞

 千葉市中央区の石郷岡病院で2012年、精神科に入院していた男性患者(当時33)に暴行し、その時のけがが原因で2年後に死亡させたとして、傷害致死罪に問われた当時の准看護師2人に対する裁判員裁判の判決が14日、千葉地裁であった。高橋康明裁判長は田中清被告(67)=千葉県市川市=について「暴行は認められず、共謀もない」として無罪(求刑懲役8年)を言い渡した。
 菅原巧被告(63)=千葉市若葉区=については「被害者が突然伸ばした左足が自分にあたったことに腹を立て、頭を1回蹴った」と認定。ただ、死因との因果関係は立証されておらず、暴行罪にとどまると判断し、罰金30万円(同)を言い渡した。
 公判で検察側は2人の行為を「看護とかけ離れたもの」と主張したが、判決は「被害者にズボンをはかせる目的だった」と退けた上で、菅原被告については、天井に設置されていたカメラの映像などから、看護行為の中で頭を蹴ったと認定した。(滝口信之)

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