曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

長門峡のルーミスシジミ

2016年08月10日 | 日記

今日の花

 

撫子 最近はあまり見なくなりました。

 


 8月10日は私の誕生日です、今年も無事に迎えることができました。この歳になると冥土の旅の一里塚の色合いが濃くなって本当に目出度くもあり目出度くもなしと言った感じです。その上今年の誕生日は10年ごとの節目の齢でしていつもの誕生日よりいろいろ考えさせられることがありました。前回の60歳の時は還暦と言われる齢でお祝い的な気持ちも自分の中にありましたし、今の世の感覚では老人の仲間入りをしたとは考えることはできませんでした。だからこれからの10年(60代の間)のうちに何をやろうかと言う心の問いに対して少しゆとりを持った生活がしたいと言った漠然としたイメージしか浮かびませんでした。40代とか50代には子育てはありいろんな社会へのかかわりも大きく結構大変な時代でした。60歳を契機に始めたことは写真と蝶です。写真は高校時代と大学時代に打ち込んだことがありますが、蝶とか虫と言うのは子供の頃から大人になっても一度も興味を持ったこともなければ考えたこともありませんでした。それが蝶を写真に撮ることから始まってだんだん蝶や虫の生態を調べることに興味を持つようになりました。今では趣味の中心を占めるようになっています。

カミさんと一緒になってからも自分の誕生日だけは私の好きなように一日を使わせてもらっています。釣りをやっていたころは朝早くから弁当とビールを船に積んで一日中船で沖に出て波に揺られながら世俗との縁を切り自分の世界で一日を過ごすことがよくありました。最近の誕生日はやはり蝶を求めて一日中野山へ出かけることが多くなりました。今朝も起きるまでは誕生日をどうするか決めていませんでしたが、やはり心が蝶の方に傾き、普段あまり行くことのできないところの蝶を見に行こうと思いました。この時期に出てくる蝶でやや珍しいルーミスシジミを見に行こうと決め、大島からは少し遠いのですが長門峡に行くことにしました。朝6時に出発して途中写真のため寄り道をしながら長門峡を目指しました。

あちこち寄り道をしながらの旅だったので時間は予定を大幅に遅れ目的のルーミスシジミの生息する長門峡に着いたのはもうお昼前でした。期待通り沢山のルーミスシジミが出迎えてくれて大満足でした。写真も気の済むまでいっぱい撮りましたが帰って整理してみると出来の良いものはほとんどありませんでした。いつものことで仕方ありません。

先日のお祭り同様何回かに分けてご紹介します。良かったらお付き合い下さい。風景や花の写真も含まれていますがほとんどが蝶の写真で1500枚余り撮りました。整理するのにかなりの時間がかかりそうです。

今回の誕生日は朝6時に家を出て山口県内を370キロメートル走り家に帰り着いたのは夜の9時半でした。その間の収穫は写真1500枚、蝶の卵3種20個余り、幼虫数匹、植物数種類 でした

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

Beethoven: Piano Trio No 7 "Archduke" (Rubinstein, Heifetz, Feuermann)


らんらんさんよりのお誕生祝いのようで、すごい豪華キャストの演奏による音楽です。ありがとうございます。

ヴェートーベンの曲をピアノ ルービンシュタイン、ヴァイオリン ハイフェッツ、チェロ フォイエルマンなんて豪華すぎですよね。


長門峡のルーミスシジミ

ルーミスシジミは全国でも比較的南の方で局所的にしか生息地が無くて、すでに絶滅したところもあるようです。 長門峡は数少ない生息地の一つです。

飛んできて葉にとまる

 

困ったことに生まれたばかりのこの時期には枝葉にとまった状態の時決して羽を開きません。

羽の表を写真に撮ろうと思えば飛んでいる姿を撮るしかないのですがこれが他の蝶に比べて難しいのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルーミスシジミに似たムラサキシジミ ムラサキシジミの羽表は紫色が濃い

 

ルーミスシジミで羽裏の色が白っぽく明るいタイプ

 

ルーミスシジミの飛ぶ姿を撮るのが難しいのは一つはルーミスシジミは薄暗いところを好むからなのです。もう一つは身体が小さくて飛ぶのが早いのです。