曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

本州最西端(毘沙の鼻) へ行ってきました。

2013年10月13日 | 日記

今日の花

イワレンゲ (大島にはイワレンゲはありません。大島の海岸の崖に生えているのはツメレンゲです)

桔梗

フウセントウワタ

トウワタ

桔梗は普通の花ですが、イワレンゲ・フウセントウワタ・トウワタは蝶に関係ある花です。イワレンゲは海岸の崖に生えていてクロツバメシジミが食草とします。フウセントウワタ・トウワタは今我が家の周りにたくさんいるカバマダラの食草です。下関のこの辺りにはトウワタなどが沢山あるのにカバマダラが一度も飛来したことがないそうです。大島の方へはよくやって来るのに下関の方へはなぜ来ないのでしょうか。

 


 今日は下関のクロツバメシジミを見に朝6時半から出かけました。山口県は横断すると結構長い県でして私の家から関門海峡まで走ると180kmもあります。下関の少し北の方の海岸の崖にいる蝶で大してきれいでもない小さな黒い蝶ですがこの蝶に取りつかれている人もいるとか聞きました。大島にも昔はいた記録があるのですが最近私が探してもどうしても見つかりません。そこで下関のクロツバメシジミを見たいと思っていたら今回師匠たちがお膳立てしてくださいました。運のいいことに出初めのきれいな個体が沢山いて真にラッキーでした。

 

私に良い写真を撮ってもらおうとお膳立てしてくださったのに、わたしがドジなことをやらかしてしまい、どうしたかと言うとカメラのバッテリーを入れ忘れて出かけていたのです。昨日に限って予備のバッテリーもバッグに入れてなくて私はカメラは持っているのに写真が撮れないことになってしまいました。以前は予備のカメラを持って出ることも多かったのですが最近はその日使うカメラを1台だけしか持たなくなっています。それを見て師匠がせっかくここまで来たのだから私の予備のカメラを貸してあげようと言ってくださってなんとありがたかったことかしれません。前夜バッテリーを充電しておかねばと思ってカメラから抜いたのに朝なにったら忘れてカメラだけ抱えていったわけで、今日の写真は師匠の貸してくれたカメラで撮ったものです普段の私のカメラと写真と色合いが少し違います。

 

さて、本日の日記の題名は本州最西端です。私が山口県民であってもこの毘沙の鼻へ行ったのは初めてですしここが最西端と言うことも知りませんでした。多くの方は知らないと思います。ついでのことに本州最東端はどこでしょう? 三陸のあたりだとは分かりますが場所は知りません。調べてみたら本州最東端は岩手県の魹ヶ崎(とどがさき)だそうです。本州最北端は比較的わかりやすくて誰でも知っていることでしょう。マグロで有名な大間にある大間崎ですね。ここは行きました。最後に本州最南端はどこでしょうか。これも分かりやすいですが和歌山の潮岬ですね。クイズ番組に出たい人は覚えておくといいでしょう。

 

 


今日の音楽 (らんらんさん)

「 海を見ていた午後」 荒井由実

http://www.youtube.com/watch?v=bZJxY7DJuD0  ここをクリックしてください

 

毘沙の鼻のあたりにはシャレたレストランはありませんが沖を通る貨物船と夕日を眺めながら別れ話をするのは絵になるかもしれません。 


下関 吉見の海岸


 

海峡の景色を見ながら磯の岩場を歩きます。(子供のころからこんな所でよく遊びましたので磯を歩くのは好きです) 

この崖にクロツバメシジミがいます。

 

クロツバメシジミ

クロツバメシジミが日光浴をしています。周りに生えている肉厚の植物はやはりクロツバメシジミの食草となるタイトゴメです。

 

借りたカメラなので使い勝手が悪く飛翔写真は上手く撮れませ。この日は雄がたくさん飛んでいて卍飛翔のようなものをやるのですがゼフィルスのように時間が長くないのでうまく撮れませんでした。出来れば海を背景に飛翔写真を撮りたいと思い狙ってみましたがクロツ君はうまくカメラの前を飛んでくれませんでした。一日中崖にへばりついてカメラを構えるほどの根性はありません。

 

イワレンゲに産み付けられたクロツバメシジミの卵。まだ時期が早いのでしょう雌の数も少なく、崖を這いまわり岩にしがみついて卵を探しましたが見つかったのはこれ1個でした。

 

飼育マニアとしては卵から飼いたいところですが終齢の幼虫がいたので観察用に連れ帰りました。

翌日の朝家でもう蛹になりました。10日くらいで成虫になるでしょう。楽しみです。

 


その他の蝶

この崖にもアサギマダラが飛んでいます。海岸の崖沿いに次々と下関の方へ飛んでゆくアサギマダラを見ました。山陰を通って南下する蝶たちでしょう。目指す九州はもうすぐですね。

 

ヤマトシジミ  ヤマトシジミの雌は羽を開くと黒いので飛んでいる時は一瞬クロツバメシジミと見間違えることがあります。この時も羽表の黒い蝶が飛んで花に止まったのでラッキー クロツバメシジミが花に来たと思い込み一生懸命近寄って取ったのですがナントヤマトシジミではありませんか。ガッカリ!


イチモンジセセリ  この写真はクロツの海岸ではありません。女郎花に止まっていたので撮りました。

目の前でチガヤに止まって産卵してゆきました。

 

白いヒヨドリバナにアサギマダラ  

 

ヒヨドリバナにイシガケチョウ  イシガケチョウの花に止まった姿はなかなか見ることができません。

クロマダラソテツシジミ   下関地区ではほとんど毎年のようにこの迷蝶を見ることができます。日本海に面した集落では冬が暖かく食草のソテツも沢山あります。この日調査したところではソテツの春葉(5月頃出る新芽)にも沢山の食痕があり越冬しているのではないかとも考えられます。

 

本州の最西端

 

最西端からの眺め

 

角島

下関方面