●科学技術ニュース●ソフトバンク、国産の大規模言語モデル（LLM）の開発を行う「SB Intuitions」本格稼働

　ソフトバンクは、同社が設立した日本語に特化した国産の大規模言語モデル（LLM：Large Language Models）の研究開発と生成AI（人工知能）サービスの開発、販売、提供を目的とする新会社が本格的に稼働した。

　新会社は2023年3月27日に準備会社として設立され、8月1日に社名を「SB Intuitions株式会社」（エスビーインテュイッションズ：SB Intuitions）へ変更した。

　ソフトバンクは、経営理念である「情報革命で人々を幸せに」の実現に向けて、AIの利活用を積極的に推進している。また、生成AIを、この取り組みをさらに加速させる革新的なテクノロジーであると位置付け、さまざまな取り組みを行っている。

　2023年度中には、生成AIの開発などに活用できる、高いデータ処理能力を有する計算基盤を構築し、大学や研究機関、企業などを対象に早期にサービスを提供する予定。

　SB Intuitionsは、この計算基盤上で、大規模言語モデルの学習に必要なデータセットやツール、追加強化学習モデルなどの開発を行う。日本語に特化した大規模言語モデルを開発することにより、日本のユーザー特有のニーズに合った生成AIサービスを開発し、幅広い業種のユーザーに提供していく。

　なお、取り扱うデータは、国内のデータセンターのみで管理し、安全性が高い環境で開発を行う。＜ソフトバンク＞