<新刊情報>
書名:サピエンス全史(上)(下)~文明の構造と人類の幸福~
著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
訳者:柴田裕之
発行:河出書房新社
国家、貨幣、企業……虚構が他人との協力を可能にし、文明をもたらした。ではその文明は、人類を幸福にしたのだろうか? 現代世界を鋭くえぐる、48カ国で刊行の世界的ベストセラー。
<新刊情報>
書名:サピエンス全史(上)(下)~文明の構造と人類の幸福~
著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
訳者:柴田裕之
発行:河出書房新社
国家、貨幣、企業……虚構が他人との協力を可能にし、文明をもたらした。ではその文明は、人類を幸福にしたのだろうか? 現代世界を鋭くえぐる、48カ国で刊行の世界的ベストセラー。
産業技術総合研究所(産総研)は、石炭中のメトキシ芳香族化合物から直接メタン(CH4)を生成するメタン生成菌を深部地下環境から発見し、石炭層に広く分布するコールベッドメタンの形成にこのメタン生成菌が重要な役割を担っている可能性を明らかにした。
コールベッドメタンは近年、石炭層中の非在来型天然ガス資源として世界各国で開発が進められている。コールベッドメタンの形成については、石炭層に生息する微生物の活動がその成因の1つと考えられているが、その詳しいメタン生成メカニズムは不明であった。
今回、深部地下環境に生息するメタン生成菌がこれまで全く知られていなかったメタン生成経路を介して、多様なメトキシ芳香族化合物からメタンを生成することを発見した。
さらに、このメタン生成菌が単独で、メトキシ芳香族化合物を含む石炭から直接メタンを生成できることを実証し、この新たなメタン生成機構をもつメタン生成菌がコールベッドメタンを含む地下の天然ガス資源の形成に地球規模で貢献している可能性を明らかにした。
科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業の一環として、慶應義塾大学 理工学部の安藤 和也 准教授らは、ありふれた金属の酸化というこれまでの常識を覆すアプローチにより、スピントロニクスデバイスの性能を飛躍的に向上させることに成功した。
今回、同研究グループは、古くから広く産業で用いられてきた銅を自然酸化させるだけで、最も高性能なスピントロニクス材料の1つである白金に優るスピン軌道トルクを生み出せることを明らかにした。
この発見により、レアメタルを使わずにスピントロニクスデバイスを実現する道が初めて開けた。
これまで注目されてこなかった金属の酸化によって生まれるスピントロニクス現象の基盤研究が進み、超高速・低消費電力のデバイスの開発、およびそれを用いた情報化社会の実現への道が開けることが期待される。
<新刊情報>
書名:不正の迷宮 三菱自動車~スリーダイヤ転落の20年~
編者:日経ビジネス、日経オートモーティブ、日経トレンディ
発行:日経BP社
三菱自動車の燃費改ざんはなぜ起きたのか。そして、三菱自動車ではなぜ何度も不正が繰り返されるのか──。「日経ビジネス」「日経オートモーティブ」「日経トレンディ」など日経BP社の各媒体の総力を集めて燃費不正問題を検証した。軽自動車4モデルで発覚した不正は、三菱自動車の運命と自動車産業のあり方を大きく揺さぶった。危機的状況に陥った三菱自動車を、日産自動車が傘下に入れて救済。スズキでも燃費に関する不正が発覚し、国の制度が見直されるなど「パンドラの箱」を開けた。不正の原因を探ると、そこには絶望の縁に立たされた開発現場の姿があった。