インターネットを利用した詐欺の手口は様々なものがあり、常に新しい手口が生まれてきています。
その中でも代表的なものを紹介していきたいと思います。
■ワンクリック料金請求
アダルトサイトや出会い系サイトにアクセスした際に「サンプル」「年齢確認」などをクリックした際に、プロパイダ名やIPアドレスを示す画面が現れ、「登録(入会)手続きが完了したので○日以内に○万円を振り込んで下さい」と促します。
また、不正プログラムなどのファイルを介して、スパイウェアがパソコンに侵入し、請求や支払い督促が料金を支払うまで請求画面が出続けるという悪質なケースもありま す。
ワンクリック料金請求対策
- 不用意に個人情報を教えたり、入力したりすることは、絶対にやめましょう
- 未承諾メールなどに記載されたURLをクリックしたり、不用意に怪しいサイトを閲覧しないようにしましょう
- 短縮URLを不用意にクリックしないようにしましょう
- 怪しいページからダウンロードするプログラムはダウンロードしない、実行しない
- Webブラウザや統合型ウイルス対策ソフトを活用する
■架空請求
メールやハガキで身に覚えのないホームページ利用料(アダルトサイトや出会い系サイト)などを「利用料金が未納なので早く支払いをして下さい」と促します。
これもワンクリック詐欺と本質的に同じです。
架空請求詐欺対策
- 自ら問い合わせをしないようにしましょう
- 請求内容を確認して、証拠を保存しておきましょう
■偽ウイルスセキュリティソフト
ウイルスに感染していないにも関わらず、「あなたのパソコンはウイルスに感染しています。至急セキュリティー対策をして下さい」などと言った警告を表示し、偽のセキュリティ対策ソフトの購入を促します。
この偽ウイルスセキュリティソフトは、単に偽者だけでなく、一種のウイルスでもあり、インストールしたパソコンから個人情報を盗み出すというものもあります。
偽ウイルスセキュリティーソフト詐欺対策
- 不審なメールは開封しないようにしましょう
- ウイルス警告が表示されても個人情報を入力しないようにしましょう
- 信頼できるウイルスセキュリティーソフトを使用し常に最新の状態に保ちましょう
■フィッシング詐欺
フィッシング詐欺とは、実在する銀行やクレジットカード会社などを装い、「個人情報を再登録して下さい」といった内容のメールを送りつけ、本物そっくりの偽サイトにアクセスを促します。
そして、個人情報を入力させ、金銭的被害に合わせるというものです。
フィッシング詐欺対策
- 個人情報についてのメールでの問い合わせには応じないようにしましょう
- 不審なメールは無視し、書かれているURLはクリックしないようにしましょう
- 短縮URLを不用意にクリックしないようにしましょう
- SSLのホームページがどうか確認しましょう
■まとめ
被害にあった場合は、国民生活センター、最寄の消費者センターにまず相談しましょう。
あわてて、自らメールに送信したり、問い合わせをしたりして、余計な個人情報を相手に伝えないようにしましょう。
普段から新たな手口について情報収集し、注意しておくことで、いざという時にあわてずに済みます。
また、ウイルスセキュリティソフトは、信用の高いものを選ぶようにしましょう。
無料だからといって、安易にダウンロードしたりしないように注意して下さい。
インターネットを利用した詐欺の手口は、これだけではありません。
振り込め詐欺のように、どんどん手口が変化していくことが予想されます。
自分で情報を確認し、安心・安全にインターネット生活を楽しみましょう。