散文的で抒情的な、わたくしの意見

大河ドラマ、歴史小説、戦国時代のお話が中心です。

「ブラックペアン」の感想文

2018年06月15日 | ドラマ
「ペアン」、色々な意味で「なんやねんそれ」という言葉です。調べると「血管や組織を結紮する時」に使う道具のようです。「結紮」って「なんやねんそれ、読めないわ!」です。「けっさつ」みたいです。字を見るとなんとなく意味は分かります。ドラマでは血流を止める時に使われています。

「ブラック」は内野聖陽の存在がブラックだから使われているわけではなく、そもそも内野さんはブラックではなく、、と書いていくと「ネタバレ」になるのでやめます。

ドラマで二宮君は時々「べらんめえ」になります。「じゃあ、やれよ!自分で!」という感じ。まず好きなのはその時の言葉遣いです。巻き舌ですね。

懐かしいのです。マザータングという気がします。僕が子供の頃に使っていた言葉です。大田区の片隅のゴミのような少年だった時代に使っていた言葉です。

その後成長して言葉遣いはいささかお上品になりましたが、それでも時に応じて今でも使うことがあります。

ドラマの構成は「なんとなくドクターXに似て」いますが、本質的な違いがあると思います。本当はその「本質的な違い」を書かなくてはいけないのでしょうが、別に学術論文ではないので書きません。

「直感的にそう思う」で勘弁してください。

そろそろ最終章のようです。前回は内野聖陽さんがカッコ良かった。

小泉さんの「高階先生」はちょっと損な役どころで、毎回毎回、ころころとキャラが変わります。猿之助の腰ぎんちゃくみたいな存在として登場し、二宮くんの引き立て役となり、、、と思ったら「決然とした信念の男」になり、と思ったらまた腰ぎんちゃくになり、前回はまた「信念の男」に戻りました。ある意味難しい役です。キャラが毎回変わるのです。

ドラマの初回から、二宮くんの相方の看護婦が気になってました。マスクしてるので目しか見えません。その「目」が「誰かの目」なのです。見覚えがある。と思って調べたら、伊藤蘭さんの娘でした。つまりは「伊藤蘭さんの目」です。「見たことあるような感じ」がするはずです。趣里さん。美人というより個性的な顔立ちですが、いい味出していると思います。

二宮くん、ファンには悪いのですが、背は低いし、ねずみ男みたいな顔です。でも演技がうまい。うまい、というより「ひきつける魅力」がある。いい俳優さんだと思います。





ヴォラプチュアスな表情に富んでいる女優さんは誰か。

2018年06月15日 | 日記
私は漱石の主人公では「三四郎」の美禰子さんが一番好きである気がします。「気がします」というのも変ですが、全部の登場人物を並べて比べたわけではありません。

「それから」の三千代さんは、いささか「儚げ」過ぎる感じです。

「三四郎」の中で美禰子さんの表情はこう描かれています。多分有名な部分だと思います。


二、三日まえ三四郎は美学の教師からグルーズの絵を見せてもらった。その時美学の教師が、この人のかいた女の肖像はことごとくヴォラプチュアスな表情に富んでいると説明した。ヴォラプチュアス! 池の女のこの時の目つきを形容するにはこれよりほかに言葉がない。何か訴えている。艶なるあるものを訴えている。そうしてまさしく官能に訴えている。けれども官能の骨をとおして髄に徹する訴え方である。甘いものに堪えうる程度をこえて、激しい刺激と変ずる訴え方である。甘いといわんよりは苦痛である。卑しくこびるのとはむろん違う。見られるもののほうがぜひこびたくなるほどに残酷な目つきである。しかもこの女にグルーズの絵と似たところは一つもない。目はグルーズのより半分も小さい。


調べてみると「三四郎」は1961年と、1974年にTVドラマ化されているようです。見てません。美禰子は「八千草薫さん」「篠ひろ子さん」が演じているようです。なるほど。

ヴォラプチュアスな表情は「官能に訴える艶なるもの、残酷なもの」のようです。

今の女優さんなら、誰がいいでしょうか。「いい」というより「演じることが可能」でしょうか。

といってもまあ「好き嫌いの問題かな」とも思います。

一番に思いつくのは「石原さとみさん」ですが、なんかちょっと違う気もします。綾瀬はるかさん、健康的過ぎますね。だいたい現代日本には「官能に訴えるような女優さん」が少ないのですね。

壇蜜さん、ではちょっと美禰子は不可能でしょう。北川景子さんは美しいですが、あまり官能的とは思えません。

趣里さん、というかブラックペアンの猫田看護士さん。ヴォラプチュアスな「目つき」をしているように僕には思えますが、完全に「好き嫌いのレベル」ですね。要するに個人の好みで「いい目つきだな」と思うのです。

この方、全然知りませんでしたが、水谷豊さんと伊藤蘭さんの娘です。目が伊藤蘭さんにそっくりです。

自分でも何書いてるか分からない感じになってきましたが、要するに美禰子さんと猫田さんは「いいな」というお話です。