千人町

心を拾っていくブログ(なんて大げさ過ぎるか)

チベット侵攻について

2007-01-20 01:35:43 | 日々記
 放置してすいません。お詫びに豆知識を一つ。罪悪感ってキリスト教が作ったらしいですよ。千国です。
 とりあえず繋ぎに読書感想文でも書きます。

 
 チベットの潜入者たち―ラサ一番乗りをめざして を読んで

 
 1949年チベットは中国に侵略されました。
 『近代化をもたらすための戦闘』というのが中国の掲げた正義でした。しかしその正義とは裏腹にチベットは多大な被害をこうむりました。
 森林の過剰伐採による環境破壊。中国人の移住に伴う物価の上昇。それにより起きた食糧不足。
 それだけではありません。
 チベットは仏教の国です。そして指導者たるダライラマはチベットの人々にとって神に等しい存在です。だから中国政府がダライラマの命を狙っているという噂が流れると、チベットの国民はダライラマを守るべく神殿に集結しました。
 当時のチベットは近代化の遅れを取っていたため、人々の武装は槍や石でした。それに対して中国は近代兵器を持って対抗しました。当然かなう筈はありません。ゆえにチベットの人たちは神殿へ自殺しにいったようなものです。
 死ぬと解っていて立ち向かったチベットの人達はどんな気持ちだったのでしょうか?
 自分が逃げる時間を確保するために血を流す国民を見て、ダライラマはどれだけ心を痛めたのでしょうか?
 無力な人を殺す事に中国の兵士達は何も感じなかったのでしょうか?重なる死体の山を見ても正義は揺らがなかったのでしょうか?
 僕には何も理解できません。
 この侵略によりでチベットは六千もの寺院、120万人もの国民を失いました。
 中国により観光化が進み、神聖なるダライラマの宮殿にはツアー客が普通に出入りしているそうです。それをチベットの人はどんな気持ちで見ているのでしょうか?
 チベットが一貫して世界に要求した事はひとつです。
 『関わらないで欲しい』
 ただそれだけの願いが叶えられない現実。
 チベットに真の平和が訪れる事を切に願います。

 と、まあここまで真面目に書いて来たのですが、こっからおふざけです。
 チベット仏教の修行の一つに『下界との親交一切立つ』というものがあります。具体的にどんな修行かといいますと、まず光の一切ささない真っ暗な洞窟に入ります。そして一日一回小窓から手を伸ばして食事受け取る以外、完全に社会と関わらないそうです。
 素晴らしい修行じゃないですか。欲を捨て仏に近づく。すごく憧れます。みなさんもやるべきですよ。絶対やるべきですよ。
 お前はやらないのかって?
 もちろんお断りです。

 最後にもうひとつ断って起きますが、これまでの文章は冒頭に紹介した本と殆ど関わっておりません。
 すいません。
 本の内容はグレートゲーム時代(イギリスがインドを植民地にしてた時代)から現在にかけて、チベットに侵入しよとした人達を描いた物です。訳書にしては読みやすく手に汗にぎる良書でした。
 でも買わないでください。アマゾンにリンクしてますが僕にはビタ一文入りませんから。欲しい方は図書館で借りるとか、お世話になってるホームページからでも購入してくださいませ。

ps 週一ぐらいのペースになるとは思いますが、ギャグか真面目な文章をちょこちょこ書こうと思いますので、よろしくお願いします。
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