「かえるの日」後日メモ

豊島由香のブログです。2006年5月の「かえるの日」公演後から始めました。演劇のことや、日々の出来事などつづっています。

キョーゲン÷ブンラク÷ダンス ~せなか~  終わりました

2007年07月08日 | 演劇・朗読のことなど
公演、終了いたしました。
ご来場いただいたお客様、今回の仲間に、深く感謝しております。
まことにまことにありがとうございました。

*  *  *

いろいろメモ。
1.主宰の高野さん。
2.テキストの魅力。
3.ダンスと朗読。
4.伝統と現代のコラボレーション、企画のおもしろさ。


1.主宰の高野さん。
演劇ワークショップで知り合ってから、今回で共同作業は2度目だ。
1度目の企画の時に、かなり私は悩んでナイーブになって迷惑かけたから、
また声をかけてくれるとは、なんと奇特な、と思った。
このたび、あらたに彼女に出会い直した気がしている。
大切な時間をもらって感謝しています。

高野データ(豊島の主観による……)
高野さんは細い。
顔が小さい、かなり可愛い、が、スカートを滅多にはかない。
高野さんは声が低い、ブリブリしてるところを見たことない。
よく、でっかく笑う、何でもよく知っている。
行動は素早く、無駄がない、ように見えるが、
ときどき、身体をあちこちにぶつけている。
正直な、正直すぎる人である。
彼女が、常にあっけらかんとサラサラして明るいので忘れそうになるけど、
すごい仕事量をこなしている。
高野さんはかなり徹底したインプロ好きだ。
そして、彼女の「ありがとう」と「ごめんね」は、一言でちゃんと重みがある。


2.テキストの魅力。
稽古のたびに読んでも読んでも私としてはゾクゾクしました。
恐怖と艶っぽさ、恐怖と滑稽さは紙一重、と感じられて、おもしろかった。怖い話は、感動させる「いい話」とかではないけれど(でもないか、感動はあるかもしれない)、とても原始的であるように感じた。
ある人びとにとっては(もしかしたらかなり多くの人にとって)眠ることと同じようなレベルで、必要なものに思う。


3.ダンスと朗読。
個々でいること、だけど一緒にいることが大切なんだなと思った。
テキストと、ダンサーと、朗読するものと、そしてやっぱり見て聞いてくださる人との。
距離。
やりとり。
稽古して、積み上げて、だけど、あとは自分自身を砲丸投げする思い。


4.伝統と現代のコラボレーション、企画のおもしろさ。
通ずるところ、影響し合うところがあるものだと、そして、少なくとも私にとっては、それはとてもいいことだった。
動線、足使い、型、声。
それぞれの分野に特性があって、それを保ちつつ、他を見て、検証し、自分の位置を確認したり、吸収したり、ということを、おのずとさせられたように思う。
あと、個人的には着物のこと。
今回、着物を着て舞台に立ったのだけど、自分で初め申し出ておきながら、途中でイヤになって少しごねておりました。
というのも、着慣れない私が着ても、見る方の障害になるだろうと思われたことと、そして、大きかったのは、なんだか雰囲気だけが出てしまって、表面的になるのではないか、と思ったから。
だけど、高野さんに着物の魅力を聞いた一つに「収納の際の便利さ、美しさ」、ということがあって、それは、面白いなあと思った。着ているときに、しまう際のかたちが含まれているものを身につけていると思うと、その粋さが実感できて、着物に学びたいと思った。その粋さ加減というのは、狂言の舞台の使い方に、何故か似ている気がする。
感覚的なので、なんとも自分でも把握しかねるけれど、それは、よくできたロゴマークを見たときに感じる感動と似ている。美しくシンプルなものって奥が深い。
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