医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

毎日ブログを書き続けもうすぐ10年になります。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

見えざる姿

2010-03-22 05:47:09 | 薬局
どうも気になることがある。
厚生労働省の「チーム医療の推進に関する検討会」の報告である。
19日にまとめられた報告書に「特定看護師」(仮称)の導入を提言とある(10.3.20日経新聞)。
看護師に認められる医療行為として検査や処置など具体的に列挙されている。
この他に、「薬剤の選択、使用」の項目もある。
新聞の内容は、
・ 痛み、発熱、脱水、便通異状、不眠などへの対症療法
・ 副作用が出た場合や症状が改善した場合の薬剤の変更と中止
となっている。
これって看護師で可能なのでしょうか。
痛みといっても鎮痛剤にはいろいろな薬剤があり、併用薬との関係もあるように思う。
私は専門家ではないので詳しいことは分からないが、看護師さんは鎮痛剤と解熱剤が同じだと知っているのだろうか。
脱水は点滴をしていいのか。
ポカリスエットは薬ではないので、薬剤の選択となるとリンゲル液か(かなり陳腐化した薬剤だったかな)。
不眠もそうだ。
作用時間が短いものや長いものがある。
もちろんその効果の強弱もある。
もっと気になるのは副作用が出た場合とある。
看護師はどこまで副作用について知っているのか疑問だ。
薬剤師でも多岐にわたる副作用の全てを把握しているわけではないと思う。
症状が改善した場合って、血圧が安定したので服薬を止めるってか?
先ずは、「以上の様な所見について薬剤師と相談して判断できる」なら納得できる。
今回の検討会に薬剤師は参加していないのだろうか。
薬剤師の姿が見えないのは今に始まったことではないが…。
そんな事を危惧していたら、朝日新聞にも関連する記事を見つけた。
こちらは「たん吸引解禁へ」とある。
同じ検討会の報告だ。
ここでは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床工学技士にたんの吸引を認めては、との内容である。
さらに、ヘルパーや介護職員にも喀痰の吸引やチューブ栄養などの医療行為を認める方向が示されている。
ここにも薬剤師の姿が見えてこない。
在宅で寝たきりの患者にインフルエンザなどのワクチン接種など必要となる場合は、薬剤師が接種できるとか。
床ずれの薬剤選択と処置はできるとか。
薬剤師がチームで関われることはたくさんある。
なぜ、姿が見えてこないのか不思議である。
ついでに、在宅の注射薬で処方せんでは出せない薬剤がある。
特に、がんの患者に使う薬剤が処方せんでは扱えないものが多々ある。
これでどうやって在宅患者を支えることができるのか。
今までも問題になっていたはずである。
こんな実態を訴えていかないと、薬剤師は在宅医療からはずされていく。
薬剤師の姿が見たい。
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