医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

毎日ブログを書き続けもうすぐ10年になります。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

怖い会議

2019-04-12 06:18:59 | 薬局

あえてターゲットに挙げられた。

 

4月10日に経済財政諮問会議が開催されている。

そこで民間議員の4人から2019年度の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」について提案が出されている。

このブログでも何度か書いているが「骨太の方針」を具体的な目標とし、実行スケジュールを示したのが「新経済・財政再生計画改革工程表」である。

ここにある「新」とは昨年の12月20日に見直をしているからである。

その着実な推進に向けての取り組み方針と具体化を提案している。

 

提案内容は5つあるが、中でも2番目は「2020年度診療報酬改定に向けて」と題している。

ここでは診療報酬とあるが中身は調剤報酬と薬価が取り上げられている。

医科も歯科もなく調剤報酬だけが取り上げられている。

明らかに狙い撃ちだ。

 

内容として調剤報酬は「大胆な改革が必要」としている。

特に、「院内と院外の調剤報酬の内外価格差」の是正が上がっている。

これについては何年も前から問題として掲げられている。

別添されている資料には、院内が320円で院内になると3,450円の10倍になるとされており、民間議員が見たら10倍だけが奇異に思える。

その「内外価格差」に対する何らかのエビデンスを示す必要があった。

それが置き去りにされている。

何も解決などしていない。

そこで「調剤料などの技術料」の見直しが必要となっている。

ここにいよいよ薬剤師以外の調剤が大きく関わってくると予想される。

この大きな問題に対し、当事者は「極めて愉快ではない」などといっているが、そのコメントは何になると言うのか。

「骨太の方針」の中に、調剤報酬の見直しが明記されると確実に引き下げになる。

 

これだけではない。

「かかりつけ薬局、健康サポート薬局の効果、意義を含めて検証、正当性が疑われる場合、大胆に適正化するべき」と強い主張を感じる。

はっきり言って「かかりつけ薬局」の定義は曖昧だ。

ただ、その提案には小さな文字で「かかりつけ薬局は患者の服薬情報の一元的・継続的把握、24時間対応・在宅対応等の機能を有する薬局」として、26,222軒となっており全体の約45%とされている。(2016年)

この数値の根拠がよくわからないが、今考えられるのは「地域支援体制加算」が想定される。

また、健康サポート薬局については2月の段階で1,275軒となっており、この数の少なさが問われそうだ。

もちろん、その効果や意義に対するエビデンスも示されていない。

このままでは危険だ。

「大胆に適正化」の意味を知るべしである。

少なくとも中医協の審議までに何らかのエビデンスが示せなければ、さらなる窮地がまっている。

呑気なものだ。

 

調剤報酬の改定に最も大きな影響をもたらすのは中医協ではない。

お金を預かる財務省で、その方向性を決めるのは、財政制度等審議会である事を肝に銘じておきたい。

 

昨日は北海道から広島に移動してきた。

今日は福岡に向かう。

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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2019-04-12 14:14:49
私も薬剤師会の会員ですが、なぜ薬剤師会はエビデンスを示さないのでしょうか?不思議でなりません。

院内外のエビデンスは、診療所なら院内は薬剤師なし、医師の監視なし、処方監査なし、義疑紹介なしで行われているのが実態では?院外なら薬剤師による処方調剤監査、義疑紹介等で患者の健康被害を未然に防ぐ、薬物治療の質を向上させる等が挙げられるかと思います。後は事例を集め、ゆえに院外は点数が高いとか。

薬剤師会はエビデンスを示すことで、逆にさらなる苦境にたたされてしまう。なにか外部の圧力に怯えて発言、発信、エビデンスを示す等の自己防衛策ができない状況にあるのではと勘ぐってしまいます。
Unknown (駒形ファン)
2019-04-12 14:32:38
駒形社長、お忙しいですね。
お仕事が順調ということは喜ばしいことです。
ですが、長距離移動の連続は少々お身体が心配。
ただ、今期は仕方ないですね。なぜかって?
薬局変革時代の到来の実際を、唯一偏りなく解説できるコンサルさんだからです。

3月4月に驚いています。毎週絶え間なく調剤報酬適正化に向けた報道があるからです。今年の中医協の主役はね「大胆なまでに調剤報酬」ですよね。駒形ファンならではの指摘をしましょう。この主役とペアを組むのは中小チェーン薬局です。

中小経営者はね、無為無策でここまできたら、後はもうできるだけ早く駒形社長に会社経営をお任せしたほうがいいでしょう。できませんよ、並みの経営者ならね。

状況を甘く見すぎた薬局経営者に残された選択肢はそう多くない。歯が浮く美辞麗句で着飾った薬局HPはなかったことにして会社解散あるいはM&Aかな?社員の人生?知らないよ。これまで通り自分さえ良ければいいのさ的終焉。はたまた、足掻き苦しみながらも会社の存続と社員とその家族の生活を守り、地域貢献に尽力するために生き残るのか。前者は国賊と罵られ後世に語り継がれ、後者は駒形社長とともに美談が語り継がれるわけです。

いよいよ余裕はなくなりました。
奇跡は起こらないですよね。
現実に目を向ける時が来ました。
今こそ駒形社長に頼る時。

仕事があるってありがたいですね。
明日も楽しみです。
Unknown (駒形ファン)
2019-04-12 14:37:24
本日2度目の駒形ファン

なぜエビデンスが出せない?

答え 日薬

これで完結しますよね。

それとエビデンスを出すのであれば、議論の前でしょう。中医協の段階になってからでは手遅れ。
都合が悪いからじゃないかな? (駒形和哉)
2019-04-16 17:43:18
調剤技術料なる報酬は世界広しといえど日本だけじゃないだろうか。
処方箋の扱い手数料程度はあっても、調剤に対する報酬は私は知らない。
知らないだけかもしれないけどね。

だからエビデンスを示すのが難しいのかも…?

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