医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

高齢者ニーズは・・・?

2008-04-30 10:01:28 | 薬局
全国のスーパー各社が高齢者向けサービスとして宅配を開始しています。
中にはネットスーパーとしてインターネットで注文を受け、宅配する仕組みも出来上がっています。
良いサービスは経験すると癖になります。
サービスの顕在化が大切です。
これからのマジョリティーを担う高齢者への認識を新たにする必要を感じますね。

先日、介護事業者に対する講演を行いました。
その中で、高齢者のニーズが間違って認識されていないかを参加者に問いかけてみました。
高齢者は弱者であり金銭的にも厳しいものだとの固定観念を持っていませんか。
確かに、そういう方も多いと思います。
しかし、全てではありません。
より良いサービスを求める層も多いように思います。
高齢者世帯の平均年収は300万円程度になります。
その方々を要介護者としてホームヘルプしている介護事業者の職員の年収は250万円前後です。
どちらが豊かでしょうか。
その方々が高齢者は弱者でお金が無いと思っています。
この前提ですと紹介するサービスもそれなりになってしまいます。
もっと便利なサービスや楽しい企画などを求めているかもしれません。
本当に厳しい生活を強いられているのは介護している側の方々にあると思います。

さてさて、薬局に来る患者さんの多くは高齢者です。
もちろん医療機関の特性によって異なりますが、高齢者が主体です。
スーパーと同じように宅配ニーズが多いように思いませんか。
また、最近急速に普及している電子マネーですが、意外にも高齢者の利用が多いことも見逃せません。
特に電車での料金確認は高齢者にとって苦手なようです。
切符を求める人が後ろに並ぶのが気になるそうです。
ここにも新しいタイプの高齢者ニーズが隠れているように思います。

FAX処方箋のメリットとして、患者さんが診察終了後にFAXし、まっすぐに自宅に帰れる仕組みを提案してみてはいかがでしょうか。
薬は後から宅配されてきます。
薬剤師会が地域の薬局にために始めたFAX処方箋ですが、あらぬ墓穴にならなければいいのですが・・・
そして、ドラッグストアがその仕組みを作らないのは難しいから、それとも知らないからでしょうか。

出来ない議論は簡単です。
大切なのは出来る議論、やるための議論です。 
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