医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

おなじかも

2018-05-19 06:21:14 | 薬局
介護事業社から見た薬局とは…。

昨日のHSEセミナーから一部報告したい。
今回の介護報酬改定ではわずかであるが0.54%の引き上げがあった。
ところが実際は取れそうで取れない”絵に描いた餅”状態だそうだ。
ただ、市場としては伸びている。
生き残りには努力と工夫が必須だそうだ。

2017年度の倒産件数は111件と過去最高となっている。
特に前回の介護報酬改定(2015年)から倒産件数は大幅に増える傾向にある。
東京商工リサーチの分析によると3つの要因が考えられている。

1つは「事前準備や事業計画の甘さ」が指摘されている。
何と言っても事業者が小規模であり、経営に対する知識も認識も少ない経営者が多い。
介護報酬がどの様に改定になるのか。
自社への影響を踏まえて準備と体制整備の遅れが命取りになる。
これは情報不足が大きな原因ではないかと考えられる。
そして、事業計画がないので行き当たりばったりのなりゆき経営が多い。
どうにかなるなどあり得ない。
制度の変化に自社の体制を変えるしかない。

2つ目は「小・零細事業者が思惑通りに業績を上げられず経営に行き詰ったケースが多い」だそうだ。
経営者自らが現場で業務に関わる。
利用者をどの様に集めるかのマーケティングなど余裕がない。
ただ忙しく働くのではなく、忙しく動いているだけになっている。
介護保険が始まって、比較的参入ハードルが低かったせいもあり、小規模事業者が数多く誕生した。
既にインフラ整備は整った。
これからは”量から質への転換“が始まったようだ。

3つ目は「経営のかじ取りが難しさを増し、業界内では淘汰の動きが加速している」だそうだ。
国は、その事業で生活している人など関係ない。
制度の維持管理が国の役割だ。
予算が無くなると締めてくる。
さらに拍車をかけているのが人材不足である。
高齢者施設を作っても働き手が不足でフルオープンできない。
ある会社は高齢者施設を買収したが、スタッフが集まらず、今はその会社の寮になっているそうだ。

そんな中でも大手介護事業者はかなりの利益を出している。
規模が大きいだけではない。
上記の3つを飲みこんで経営に対する努力が功を成しているそうだ。

さて、上記の3つを薬局市場に当てはめて考えて欲しい。





コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 笑いごと | トップ | ウラハラ »

コメントを投稿

薬局」カテゴリの最新記事