まさに”兵どもの夢のあと“かも。
お陰様で3日間の当社のお祭りの幕を閉じた。
特に、昨日は薬局業界の明日を感じさせる深い内容となった。
1講義目はドラッグストアが目指す「健康ハブステーション」についてである。
そのコンセプトの根底になる考えは、小売業として生き抜く逞しい差別化にある。
相手はスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどのマーケティング戦略での強豪である。
調剤薬局の様な”コバンザメ”とはわけが違う。
今までは多業種の市場を奪っての成長であったが、これからは新たな市場を開発し、発掘が欠かせない。
その新たな市場を切り拓くヒントに処方箋があるようだ。
人が健やかな生活を過ごすために欠かせない”食と健康“からどんなニーズを商品化していくのかが大きなテーマになると思われる。
気楽に立ち寄れて、必要な情報が得られる。
自店に扱いがあってもなくても紹介できるコンシェルジュ機能を強化する。
また、国が考えている「健康寿命延伸策」への対応も具体的に試行錯誤の段階に入っている。
これから恐ろしい存在になることは間違いない。
2講義目は頑張っているのはドラッグストアだけではないと気付かされる内容だった。
先ずは、そもそも薬局とは何かを自問自答する中から、地域に必要とされる薬局への挑戦に向けた取り組みだったと思う。
小さな薬局から始まって、気づいたことは「まちの皆様と共に健康な毎日をつくり笑顔とありがとうの輪を広げる」との理念にたどり着くプロセスを聞かせていただいたことだ。
経営者たる者は自分を信じて、自分の考えを実践する勇気が大事だと感じさせられた。
また、語る姿には何ともオーラが漂っている様な迫力もあった。
今回は4人の学生がお手伝いに来てくれていた。
話が終わった後に、彼らが社長から名刺をいただきたい思わせる魅力があった。
ここにもこれからの薬局の在り方の一つの大きなヒントを感じさせられる。
3講義目は当社の専務が、今行われている厚生科学審議会の様子から薬局が置かれている立場や、その内容から何が求められているのかを彼なりに分析して提案されていた。
2015年に出された「患者のための薬局ビジョン」は、何を薬局に警告しているのだろうか。
裏を返すと、その警告に、どの様に対応するかが問われている。
どこも、だれもその警告に無頓着なことを危惧する。
これでいいのか。
「患者本位の医薬分業の実現に向けて」と「骨太の方針」には2016年から3年連続で記載がある。
これは何も変わっていないとの批判の何ものでもない。
薬局の目指す姿として登場した「健康サポート薬局」は9月末でやっと1,119軒にしかなっていない。
全薬局の2%にも満たない。
このままではいけないと警告している。
そして「薬局が変われば地域が変わる」と偉そうに吠えている。
さらに「薬局が地域を変えていく」としている。
さて、彼の課題は薬局がどの様に変わればいいのか、具体的に、実現可能な提案が望まれる。
そのためには自分自身も変わる必要を感じて欲しい。
と、ささやかな親心である。
お陰様で、今年も無事に「HSE・ネクスト全国大会」を終えることができた。
ちょっと驚いたことは参加者に30代と40代の若い世代が多いという事である。
何となく時代が変わる気配を感じさせる。
常に、維新は若い世代から芽生えてくる。
私の活動も少しは若者の踏み台になりつつあるのかとちょっとうれしい。
“オオカミが来るぞ”とか“冬の時代を迎える”などと言いますが、そのスピードは極めて遅いです。
だからと言って通り過ぎたわけではありません。
着実に近ずいています。
ある時ばったりで合わす、ある時耐えられないほどの酷寒が襲ってくると思われます。
きっとそのタイミングは皆んなが油断している時ではないでしょうか。
素敵なお嬢様とご夫婦での参加ありがとうございます。
もう少し頑張りますので、これからも見守ってください。