医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

もと婦長の感!

2008-05-30 09:53:11 | 薬局
佐世保市の身体障害者養護施設で、介護職員から間違って渡された薬により、60代の女性入所者が死亡する事件が起きました。
この施設では以前にも服薬介助ミスが数件見つかっており、あらためて施設における服薬管理が問題になりそうです。
また先日、国立保健医療科学院から「高齢者は避けて欲しい薬のリスト」が発表になりました。
これが意外に処方されています。
施設に関する処方箋は医師の指示に基づき調剤され、そのまま施設に直行になっていませんか。
薬剤師には妙な遠慮があって、施設内への踏み込みが足りないように思います。
中には薬剤師以外による配達もあるようです。
基本的にグループホームには看護師はいません。
もちろん薬剤師もいません。
渡され薬は機械的に服薬介助となります。
これからの在宅は施設が中心になります。
施設内に入って入所者一人ひとりの様子を確認する必要を感じます。

先日うかがったグループホームの社長は元婦長さんです。
さすがです!
入所者の食事の状態を見て睡眠導入剤の効果が持続していると感じたそうです。
彼女は蓄積されていると言っていました。
介護スタッフの抵抗にあいながらも薬を減らしたそうです。
すると、徐々に表情が変わり食事も自分で出来るようになったそうです。
なんと、以前は全介助だったのが、今は自立です。
驚いたのは家族です。
でも、施設は要介護レベルが下がったので減収になるとか…。
あらためて薬の恐ろしさと薬剤師としての役割を感じさせられました。

人の体は微妙です。
日ごろの人間ウォッチングが必要です。
異常を気づける経験が大切ですね。




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