医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

毎日ブログを書き続けもうすぐ10年になります。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

スギたるは猶(なお)及ばざるが如し

2019-08-15 04:30:06 | 薬局

「ココカラ松」が始まる。

 

ドラッグストア業界に大きな影響を及ぼすことが予想される大型統合が決まったようだ。

4月26日にマツキヨHDがココカラファインに資本業務提携の申し入れがあり、それに焦ったのか、翌日の27日にスギHDが経営統合の申し入れを行った。

この絶妙なタイミングは、まさに生き残りをかけた大きな賭けのようだ。

ココカラファインは水面下でスギHDとの経営統合の検討にはいいていたが、そこはなかなかの策士で、ココカラファインはスギHDとの経営統合の話は6月1日に発表となる。

それに驚いたマツキヨHDは同月5日に経営統合も選択肢とすることを表明する。

こうなるとカギを握るのはココカラファインとなる。

両方から有利な条件の提示が受けられる。

この場合はマツキヨHDにかなり不利を感じさせる。

しかし、後出しは強い。

すごい話である。

 

その結論は7月終わりとしていたが、それが延長となり、昨日のマツキヨHDとの協議を開始する発表となった。

残されたスギHDには独自の新たな展開が求められる。

ただ、残りは処方箋を扱わないコスモス薬品かサンドラッグとなる。

スギのHDの強みは処方箋にあり、上記の2社とは大きく企業文化が異なるような気がする。

かといって、他のドラッグとなると少し規模的に統合のメリットが発揮しづらい。

取り残された感がある。

さて、どうするのか。

 

因みに、紛らわしいが「合併」と「経営統合」とは異なる。

「合併」は吸収される企業が消滅して、吸収する企業として1つになる。

「経営統合」はそれぞれが出資した持ち株会社を設立して、その傘下に子会社として法人格は残る仕組みで、一般的に持ち株会社を「ホールディングス」などと呼んでいる。

基本的には同じようなガバナンス(企業統治)形態である。

 

どうなるのかはこれからの話となるが、少なくとも2社の経営統合によって売り上げ規模はほぼ1兆円となり、店舗数は約4,000軒になる。

現時点の1位はツルハHDで売上が7,824億円、店舗数が2,082店と、新形態はダンを抜く規模となる。

そして気になる調剤売上は両社を合わせると約1,000億円になる。

これも調剤専門企業を入れても6位前後になる。

こうなると単純にドラッグストアとは言えない。

 

インバウンドの購買力が低下傾向にあり、ドラッグストアにとって処方箋の獲得は、来店者の店舗における二次的購買が期待できる。

さらに、将来的には高齢者の宅配にもつながる。

そのためには地域の高齢者の状態を把握する必要がある。

いわゆる囲い込みが始まる。

 

ドラッグストアの動向は対岸の火事ではない。

 

お盆休みも終わり、これから東京に戻る。

そして、本日の終戦の日に感謝したい。

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2 コメント

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Unknown (駒形ファン)
2019-08-15 07:13:12
🎶処方箋はス○薬局へ🎶

客観的に評価して
このメロディは心地良く
日用品やお買い得品、そして新商品のお買い物をしている間に薬ができてる。しかも、ポイントがつく。しかも、出勤前から退勤後までの長きにわたり応需してくれる。
頼もしい限り
なくては困るねス○薬局。また行きたいなス○薬局。

不思議だな
ス○薬局で待っている人は大声で薬剤師を怒鳴ったりしないぞ?早くしろとも言わない。

満足感が高いねス○薬局。

厚生科学審議会の医薬品医療機器制度部会で検討された「患者にメリットが感じられる医薬分業の在り方」そのものじゃないか!国、国民が求める薬局の姿は、一般企業として成長したドラッグストアにあった。そのドラッグストアが門前で口を開けてヌクヌクと世間知らずにお育ちになられた薬局の処方箋を狙い始めた。政府の方針も相まって、はっきりいうと既に処方箋受け取り合戦では門前に勝ち目はない。

ドラッグストアに中小保険薬局は追いつけない。追いつこうとすることがおこがましいと言えるほどの差がある。こちらは努力の方向性が違う。

法改正もあるし、薬価も下がりつづけるし、、、何より報酬が大きく下がりそう、、、。
やっぱり、これまで通りは通用しないのかな?
どうすれば?どうすればいいの?
そんなあなたは
駒形社長の優しい低音ボイスに身をまかせるのです。必要なのは「聞く耳」。ウイスキーグラスの中で汗をかく氷のようにとろけてしまって良いんですよ。思いっきりね。これまでの価値観を溶かしてしまいましょう。そうした後は気付けるかも?新しい時代で生きていくメンタリティに。

「生き残る会社は常に変わり続けている」
当たり前のことなんです。

コマの箱舟は変わり続けるヒントを与え続けています。

世の中には「これが正しい」ということはあり得ない
門前調剤薬局ビジネスは悪しき企業観を薬局内外にばら撒きました。一般企業が仰け反るほど変わらなかった!そんなことない!薬局だって、薬局だって頑張ってる!そういうあなたの言いたいことはわかるけれど、世の中はあなたに冷ややかなのです。一方的に考えることをやめてみては?おっと、それは求められている対人業務の核心じゃないか。

いつまでもあると思うな仕事と金
仕事があるってありがたいですね。
様々なことに感謝して
明日も楽しみです。
あまり (駒形和哉)
2019-08-16 04:15:37
そう煽らないでください。
残念なことに中小薬局には「今」を伝える手段が機能していません。
言い訳になるかもしれませんが、だから気づけないのです。
そうはいっても時代の変化は”待ったなし”です。

それなりの問題提起をしながら考えてもらわないと生き残れません。
「コマの箱舟」も安心ではありません。
どこにたどり着けるのか成り行き任せです。

「仕事があるってありがたいですね」に同感です。

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