医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

毎日ブログを書き続けもうすぐ10年になります。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

通年咲くシクラメン

2019-09-10 05:46:40 | 薬局

まわた色真綿がじわじわと締めてくる。

 

医薬品卸が最も危惧していることは薬局の倒産である。

実は、売掛金の支払いが滞る薬局が増えているらしい。

医薬品卸の営業利益はたったの1%前後である。

もし薬局が倒産して1,000万円の売掛が残るとどうなるだろうか。

利益が1,000万円無くなることになる。

売上に換算すると10億円の売上が無くなることになる。

小さな薬局でも1,000万円では済まない。

しかも1,000万円はたかだか1店舗の場合である。

 

倒産する理由はいくつかあるが予想できたものも多い。

処方元の医師が亡くなった。

高齢になったので廃業する。

分かっていたでしょと言いたくなる。

地方になると患者数が減少している。

沖縄県は例外として、国内で人口が増えているのは首都圏周辺だけである。

必然的に外来患者の減少は必須となる。

在宅患者は多少増えていると思うが、外に向けての活動はない。

調剤報酬に対する取り組みも甘い。

面倒なことはやらない。

もちろん薬剤師など採用できない。

お金がないので縮小するしかない。

うら寂しい薬局から患者は知らず知らずのうちに遠のいていく。

 

そんな薬局をM&Aで仲介する業者もいる。

そもそも経営が厳しくなっている状態の薬局である。

買ってどうなるのか正直なところ苦労するだけだと思う。

それでも地方の中堅クラスの会社は買う。

この仲介料が思いの外高かったりする。

何でも1件2,000万円也なんて話もある。

物件の価値とは別に斡旋料だけである。

あり得ない。

 

そんなM&Aの会社に薬局を紹介する医薬品卸まで出てきた。

何となく親切心なのかもしれないが、考えようによっては上手な債権保全なのかもしれない。

倒産されては困るので、比較的安定した会社の傘下になってもらう。

それによって売掛金の債権保全である。

 

医薬品卸は倒産されることを極度に嫌う。

当たり前だが世間体も気にする。

自社で薬局事業を行っているなら、自社に取り込んで見えなくする。

自社に薬局事業がなければM&Aを斡旋してうやむやにする。

 

どちらにしても薬局経営が大きな曲がり角に入っていることがうかがえる。

 

コメント   この記事についてブログを書く
« それもあり | トップ | 4分の1は・・・ »

コメントを投稿

薬局」カテゴリの最新記事