医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

毎日ブログを書き続けもうすぐ10年になります。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

根っからの貧乏性

2019-08-12 05:02:13 | 薬局

知らぬが仏って本当の話だ。

 

先週は水曜日から高松、広島、福岡と「薬局経営研究会」で回ってきた。

参加者に、何気に「今回の薬機法の改正について、どこかから説明はありましたか」と聞いてみる。

驚いたことに、どの地域も聞いていないとの答えが返って来た。

薬局のあり方や薬剤師の働き方が変わる、大事な法律が変わろうとしているのに。

これでいいのだろうか。

まさに“知らぬが仏”である。

これは知らなければ穏やかでいられるという意味だ。

今は穏やかにいられるかもしれないが、来春からはそうは行かない。

 

薬機法は秋の臨時国会には決まると思われる。

それを見込んで中医協の審議も煮詰まる。

その中医協の情報すら知らぬが仏状態かもしれない。

経営とは環境適合業である。

環境の変化に対して、いかに自社が変化できるかどうかが、生き残りの最善策になる。

知らぬが仏では本当の「仏」になる。

 

さらに、薬剤師以外のものが行える調剤行為に関する通知も実際には見ていない経営者が多い。

何となく聞き覚え。

これもしっかり確認して欲しい。

内容に疑問を感じないのだろうか。

手順書や薬事衛生上の研修の準備は大丈夫なのか。

既に、事務員が調剤をしているからと“触らぬ神に祟りなし”なのか。

 

大手調剤チェーンやドラッグストアの団体は、今年の初めからセミナーを行い、着々と準備に余念がない。

これでは勝てるわけなどない。

赤子の手を捻るようなものだ。

手探りで暗闇を歩く横から懐中電灯を持って走り抜かれる。

 

申し訳ないが「助けて」と言われても「手のさしのべ方」が分からない。

手をさしのべても「何なの」「どうしたの」と聞かれそうだ。

基本的に知らぬが仏である。

 

今回の巡業でちらほら聞こえてきたのは、「近所の小さな薬局が閉めた」だった。

お陰でうちの処方箋が増えたと喜んでいる経営者がいた。

この動きは危険信号である。

 

10月からは消費税が2%増税になる。

この影響は意外に大きい。

コピー用紙などの消耗品、水道光熱費などの公共料金、職員の交通費、店舗の家賃など全てが実質的な値上がりになる。

薬の薬価差益にも影響が出る。

 

知らぬが仏では近所の小さな薬局になってしまうかも。

お盆休みだと言いながらも気の休まらない日を過ごしている。

コメント (8)   この記事についてブログを書く
« バランス崩し | トップ | 気がかり »

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2019-08-12 05:55:33
軟膏、水剤、散剤の混合、一包化以外は調剤しないほうがいいと考えました。薬剤師は調剤で、なるべく動かないことを考える。

空いた時間で、対人業務の点数をいかにとるか、薬歴を充実させる、必要に応じて服薬期間中のフォローを行う。

いかに我慢して、調剤で動かないか。動きの鈍かった対人業務で動くかを意識させられます。

結局、薬剤師の仕事は薬剤師が考えるのではなくて、国が考えること。国の方向性を考えて、薬剤師が動くことが仕事なんだと。

これが保険薬局の姿なんだと、今さらながらに気付かされました。
早朝から・・・ (駒形和哉)
2019-08-12 06:25:37
うぅ~ん!
ちょっと違うような気がします。

薬剤師は動かないことではなく、動かすことじゃないでしょうか。
薬剤師以外のスタッフをいかに動かして、本来の業務に向ける時間を有効化させる。
与えられた資源を上手に活用する「マネジメント力」だと思います。

諸外国の薬剤師は管理職としての「マネジメント力」が評価されていると思います。

早朝から貴重なコメントありがとうございます。
Unknown (Unknown)
2019-08-12 07:25:23
やっぱり管理薬剤師は、マネジメント力ですか。

どうしても、自分でいろいろやろうとしてしまいます。

自分の考えや方向性の共有に理解が得られないだろうと考えて、ワンマンな部分が出てしまっているような気がします。

うまくコミュニケーションをとって、他の薬剤師、事務さん、スタッフ一同、頑張ってみます。
Unknown (ぱんや)
2019-08-12 08:07:22
失礼します。
昔も、コメントしましたが、調剤報酬の改定の議論は
国と労働条件の協議をしているようなもの。
中医協の場、労働者側の代表として三師会の各代表、
雇用者側と顧客側の代表として厚労省や支払側の委員。保険診療のルールで決まった事が各職種の労働
対価になる。
保険薬剤師は基本的に会社から給与を貰っていると
考えるべきではないと思います。
調剤報酬という労働条件に沿って働くこと、報酬に
記載してある条件に応じて賃金が支払われること。
自分達の給与があるのは、患者さんと保険者と国の
公費から出して貰ってる。その事実すら忘れている
のではないですか?
極論ですが、今後は1日の労働時間の内、調剤業務が
多い人ほど給与が下がると考えるべきでは?
会社の経営者は薬歴の入力業務の簡素化や調剤業務の
簡素化の機器を整備しないと経営者としての見識を疑われる。
そんな状況だと思いますが。
Unknown (Unknown)
2019-08-12 12:06:44
菅薬です。
在宅をやっていると、1人で完結出来ることはかなり限られます。店舗スタッフの数も限られます。重要なのは、いかに効率的に全スタッフが動くかですね。
店舗内でのコミュニケーションが鍵だと思います。
薬局長はマネージャーでありながら、プレイヤーとしての能力も求められます。両方とも最低でも平均以上の能力が、部下からも会社からも求められます。部下は一瞬で上司の能力や態度を見抜きます。その逆は難しい。
悩ましいですね。
もうちょっと・・・ (駒形和哉)
2019-08-13 03:11:40
マネジメント力と言うとコミュニケーションが大事かと思われがちですが、コミュニケーションはマネジメント力を発揮するうえでの、手段と言うか手法と言うかって感じじゃないかと思います。
コミュニケーションの他にもリーダーシップも、そのたぐいだと思います。
表現が合っているかどうかわかりませんが、状況にあった手配の様な気がしています。
マネジメント力は理屈じゃなく、体で覚えるものかもしれません。

保険薬剤師に関する考え方に、私も同感です。
国が国民に対して提供する保険行政のお手伝いに対して報酬が付いている。
それを会社と言う組織を通じて運営している。
これも表現的に難しいけど、そんな感じじゃないかと考えます。
Unknown (ぱんや)
2019-08-15 07:34:38
同意していただきありがとうございます。
大手、中小、個人、あるいはドラッグストアでも
保険調剤に関わる、薬剤師と職員が保険薬局で働く
とは国の決めたルールに則って働くことで労働対価を
得る。その基本をそれぞれの職場で話し合うべきでは
ないですか?療養担当規則を薬学生は勉強する機会が
あるんでしょうか?保険薬局の実習の機会に薬学生の
為だけでなく、薬局の職員全員が読み合わせをしても
良いんじゃないですかね。
門外漢の独り言です。
異常気象 (駒形和哉)
2019-08-16 04:23:09
またもや台風の被害が…。
自然の前に人の力など微々たるものです。
”君子危うきに近寄らず”で判断して欲しいと思います。

コメントのご指摘の通り、学生実習で療養担当規則について説明しているのでしょうか。
保険薬局・薬剤師と国との契約です。

見直したいですね。

コメントを投稿

薬局」カテゴリの最新記事