医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

毎日ブログを書き続けもうすぐ10年になります。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

緩い実態

2019-08-14 04:41:09 | 薬局

効いているのか、効いていないのか。

 

なかなか難しい判断じゃないだろうか。

先日の日経新聞の1面に「効果薄い薬にも保険」の見出しがでた。

何故に日本経済新聞が処方額の上位50品目について、似た制度の英国やフランスでも保険が使えるのかを調べたそうだ。

その結果、4割が日本より利用を制限していた。

英仏では費用効果を検証し基準に反映させるからだそうだ。

要は、英仏であまり効果がないとされる薬も、日本では使い続けられているってことになる。

なかでも注目に値するのが、日本で使用されている4種類の認知症薬らしい。

既にフランスでは2018年から保険対象から外されている。

これらの薬は治すのではなく進まないように現状維持が効果だそうだ。

極めて効果判定が難しいと以前から思ってはいた。

 

この他にも薬剤師として効果に疑問を感じる薬がないだろうか。

イギリスの薬剤師が日本で一般的に使われている胃薬は、イギリスではありえないと話をしていた。

いわゆる○○スタのような薬である。

 

これも以前のブログに書いたが消炎酵素なる薬があった。

40年以上売り続けていた企業側が、自主的に効果が認められないと保険から外してもらっている。

この薬はどれだけ使われたと思うのか。

今さら効果がなかったなどとよく言えたものだと怒りを覚えた。

正直なところ、この薬であの会社がどれだけの利益を得たのか計り知れない。

国に返還すべきじゃないだろうか。

その他にも怪しい薬はいくらでもある。

 

日経新聞では、厚生労働省が持つ診療報酬関連データベースを活用して、10兆円に達する薬剤費の2割にあたる処方額上位50品目を抽出し、英仏の基準と比較している。

その結果、英仏のどちらかで保険対象外だったのは「オルメテック」など4品目。

さらに保険適用に厳しい条件が付くのは17品目だそうだ。

上記の4品目が約1,200億円、続く17品目では約6,000億円にもなる。

併せると全使用薬剤のうちの約7,200億円あり7%が見直す必要がある。

言い方を変えるとなくてもいい薬になるのかもしれない。

 

この現実をどう見たらいいのだろうか。

今回の記事には何か隠されたメッセージを感じている。

それは、このブログにも何度か書いたが、財政制度等審議会の資料にあった「大きなリスクは共助、小さなリスクは自助」である。

命にかかわる医療には医療保険で、命にかかわらない軽度な医療は自分で治療する。

この記事を見て感じたのは、そろそろシップ剤やビタミン剤、胃薬、目薬、皮膚保湿剤などは保険から外れて自費負担になる。

但し、医師の仕事の邪魔をすると何事も進まないので、受診して処方箋は出るが、薬局での支払いは保険適用薬と自費薬との混合となる。

こうなると自費薬は基本的に後発医薬品が優先的に選択される。

また、自費なので医療保険からの給付がなく制度維持になる。

医療費抑制に貢献する。

 

そんなことも想定しながら薬局経営を考える時期は近い。

今が続くとは思えない。

 

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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2019-08-14 06:33:21
保険から外れた薬は、零売でもいいかもしれない。

はっきりいって薬代が全額自己負担なら、受診して待ち時間があって、診察料と薬局での管理料を払うより、薬局で買った方が早い。

若い人なら、そうしたほうがいい。

医師と製薬の付き合いが生み出した、とてつもない膿に国の保険がずっと効いてる。

もっと薬局を活用した方が、医療はクリアになると思うんですが。。。保険が効かない分、薬局の利益も下がるでしょうけど。

医師は権限が大きいので、製薬とつるんで、いくらでも国の保険を使いますよ!!
Unknown (駒形ファン)
2019-08-14 21:45:51
財政神のご意向

費用対効果
費用対効果
費用対効果
とにかく費用対効果で適正化。
医療業界の空、特に門前薬局上空から小判を降らせた青天井は財政神のお裁きでサヨウナラ。 悪意などではなく、国家の難局において正に適正化されるわけです。薬価と医療への貢献度は費用対効果適正化対象。

既定路線の大胆な調剤報酬適正化後を考えると、かなり危険。
やるべきことは開示されているのに、手をつけないのは臨界点突破。

「弾けてみないとわからないバブル。」
「あると思うな仕事と金。」

一般企業が経験したバブル崩壊による不況と日本で一番遠いところにいた保険薬局。
つ、ま、り、今度の調剤バブル崩壊は保険薬局業界関係者が初めて経験する言わば不況なのです。この業界にバブル崩壊後の惨状をしるものはそうはいません。特に、院内から外に出た民は、麗しの20年だった訳ですから。
生半可な企業努力ではどうにもならない法改正。技術革新の波に抗う術もない。大手調剤、ドラッグストアのように寡占化を狙えない、地域格差の是正は田舎の厳しさが増すことを意味する。今のところのその他大勢には生き残り策が、、、あると胸を張れる状況でしょうか?バブル崩壊が中小企業に与えた影響、2020年からは薬局にとって他人事ではございません。

まーったくNO PLANの皆様、名コンサル駒形社長でさえ匙を投げざるを得ないかもですね。手遅れです。少しはしがみつく努力をしている皆様。置かれた立場を把握して頑張る方向性を誤らなければ、転ばぬ先のコマが機能するかもですね。自力では厳しい、駒ガタりないのですよ。積極的に介入してもらいましょう。チームコマにね。

コマった時の安心箱、コマの箱舟。
自信のない皆さーん。コマの箱舟はいらんKae?そして駒に助けをKoe!...oh!
とにかく駒♟をKae!

これであなたも生き残りにチェックメイト♟

仕事があるってありがたいですね。
明日も楽しみです。
そうなんです! (駒形和哉)
2019-08-15 04:01:37
薬局にもっと「処方せん以外の医薬品」を零売出来る裁量が欲しいですね。
そうするとかなり医療費の抑制にもつながると思います。
ただ、ちょっと薬局の不祥事が多過ぎます。
薬剤師の責任ある対応が求められます。

多過ぎる薬局の数の議論がありますが、薬局はたかが6万軒です。
診療所は10万1千軒にもなります。
ここを守ろうとすると軽度な医療でも受診させる仕組みが必要になります。
その結果として、国民に犠牲になってもらうしかないのかもしれません。

世の中は常に盾と矛ですね。



財政神は怖い存在です。
財政心になって欲しいですね。

私のアドバイスがどこまで通じるのか。
受け取り次第です。
常に”問題は頭で作られ、行動が解決に導く”じゃないでしょうか。

あまりにも早朝過ぎてなのかパソコンの調子が悪くて時間ばかりかかってしまいました。
私の頭と同じかも・・・。

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