医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

裏めし屋

2012-08-29 06:09:24 | 薬局
伸びるのびる。

医療費が9年連続で最高を更新している。
11年度の国民医療費が公表となった。
前年から1.1兆円も増えて37.8兆円となっている。
これは3.1%アップで、最近では3%前後が続いている。
実は、延患者数は0.1%減少している。
にも関わらず3.1%アップになったのは、診療単価が3%ほど上がったことが要因である。
内訳は高齢化が1.5%、医療の高度化で2%、人口の減少がマイナス0.2%だそうだ。
高齢化も医療の高度化も止められない。

そして、中でも注目されているのが調剤医療費である。
金額的には6兆5,133億円と全体に占める割合は17.2%と少ないが、前年からの伸び率は7.9%と大きい。
しかし、未だ分業率が65%程度ということは、まだ伸びしろがあることになる。
何事も目立ちすぎると叩かれる。
役員報酬の大過ぎも目立ち過ぎる。
この事はかなり問題視されており、これからの調剤報酬改定にボディーブローとして効いてくると思われる。(ヤバイ)
ボンビーな私は商売上手だとしか思わないが、世間はそこを見逃さない。
内訳を見ると技術料で1兆6,435億円、薬剤料で4兆8,590億円となっている。
伸び率から薬剤料は9.5%であり、技術料は3.3%だ。
医療費全体が3.1%の伸びからすると調剤技術料の3.3%は少なくはない。
処方せん1枚単価は8,427円と前年より5.5%も伸びている。
内訳は技術料が2,126円(1.1%)、薬剤料で6,287円(7.2%)となっている。

気になる後発医薬品であるが、薬剤ベースで8.7%(+0.5)、数量ベースで23.9%(+0.9)と なっている。
医療費と平均寿命が並行して伸びているが、いつまでも無い袖は振れない。
その医療費を抑制する切り札が後発品への切り替えだ。
ここは薬剤師に向けた期待が大きい。

日経新聞(8/27)の1面トップに在宅医療に関する記事の掲載があった。
ここで思い出して欲しいのは2025年モデルだ。
一般病床が約4万床、在院日数も大幅に短縮されている。
ここだけ見ても医療度が高い方の退院が予想される。
それを支えるには、在宅医療の充実は必須となる。
そして、医療費の抑制にもなる。
世の中は動き出している。
限られたパイは、やっぱり限られている。

土曜日から四国に来ている。
屋島神社の近くで釜揚げうどんを頂いた。
だしが大きな徳利に入っている。
これがシンプルで美味い。
次は、特急列車で移動して松山でおもてなしを受けた。
これでもかと美味しい料理が出て来たが、小心者は胃袋も小容量だ。
あ~残念!

最後の鯛飯がうらめしい。


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3 コメント

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Unknown (Q)
2012-08-29 08:42:57
唐突ですが、アドバイスを頂きたくコメントしてみました。
調剤過誤防止には何が必要なんでしょうか?
マニュアルってそんなに必要ですか?
現場は常に変化します、手技を統一する事って、大事でしょうか?それで本当に過誤は起きませんといえるのでしょうか?
まずは健康です (つばさ)
2012-08-29 12:43:42
調剤過誤防止についてですが・・・
現役を離れた私がいうのもなんですが。
やはり集中力と連携だと思います。
体調が悪かったり、気になることがあると、ミスをしやすかったように思います。
まずは、
体と心の健康です。
手技にについても、マンネリ化や思い込みが一番の“敵”ですよね。
ごめんなさい。
なんの解決策にもなりませんでした。
話はそれますが、
医師と患者さんと、いい人間関係をつくっておくことで、たいへんな問題を回避できるってこともありますね。
これは、駒形先生もいつもおっしゃっていることかと思いますが。

健康第一です。
遅くなりました! (駒形和哉)
2012-08-31 11:16:33
つばささん フォローありがとうございます。

私は、実務が出来ない薬剤師です。
専門は、とりあえず薬局経営かも・・・。

さて、調剤過誤ですが友人に相談して防止策を聞きました。
大きく2つの策があるようです。
1.人間の注意力に頼る方法です。
 こちらはつばささんのご指摘にもありました。
 マニュアルは注意力維持に役立つようです。
 特に、「監査手順」を明確にし、確認漏れ・抜けの発 生予防に有効だそうです。
 2.システムによる方法
 難しい表現ですが「フールプルーフ」と言われる未然に防ぐ仕組みの導入です。
 「ポリムス」や「ミスゼロコ」などは錠剤自体の間違いを防ぎます。
 ただし、数量のミスには有効ではありません。
 後は、全自動錠剤分包器やヒート錠剤のもありますよね。
ただし、これも運用方法をきちんとしないと、間違って毒薬が混じることがあります。

やっぱり、それなりのシステムが必要だと思います。

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