医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

毎日ブログを書き続けもうすぐ10年になります。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

ジョーズかジェイソンか

2019-09-17 05:18:43 | 薬局

静かに脅威が迫っている。

 

ウエルシアの7月、8月の既存店における調剤売上が異常に伸びている。

7月が22.9%、8月は18.3%だそうだ。

もともとのベースになる売上が、前年度が1,300億円もあったことを考慮すると、毎月の売上は約100億円を超えている。

その売上に対して20%前後と言うことは20億円になる。

20億円の調剤売上が毎月増えている。

処方箋枚数はここ数年横ばいの状態にある。

調剤報酬自体は伸びているが、それにしてもすごい勢いで処方箋の流れが変わっていることが分かる。

 

今回のドラッグストアの経営統合で、にわかに表舞台に上がってきたココカラファインも調剤ではかなり健闘している。

7月の既存店売上は8.6%、8月は6.2%となっている。

ウエルシアが凄すぎるので影が薄く感じるが、この数字はただ者ではない。

たまたまマスコミに出てきて、私が拾った数字であるが、水面下ではどこのドラッグストアも同じ様に調剤売上が伸びているはずだ。

 

因みに、調剤専門の日本調剤は4-6月の伸び率は7.9%とである。

これも凄すぎる。

アインは5-7月で2.2%増となっている。

これくらいが納得できる数字じゃないだろうか。

 

以前にも紹介したが経済産業省が出している「商業動態統計」によると、昨年度のドラッグストアの調剤売上の伸びは4.4%だった。

2018年度の調剤報酬改定と薬価のダウンでほとんどの調剤専門薬局は売上の維持すら難しい状態だった。

にもかかわらず4.4%の伸びは立派としか言えない。

さらに今年度に入って驚かされる。

4月が13.8%、5月が11.4%、6月が11.0%、7月は13.0%となっている。

ドラッグストアの2018年度における調剤売り上げ全体は8,858億円である。

その10数%となると約1,000億円弱が年間で何らかの形で流れている。

 

ドラッグストアにとって処方箋は新たな市場と考えられる。

今回のマツモトキヨシとココカラファインの経営統合での記者会見で、松本社長が「これからのドラッグストアのあり方というのは、調剤併設型でなくてはならない」の言葉が重くのしかかる。

 

この変化に気付き、どう受け止めて行くのか。

誰も何も教えてくれない。

 

静かに忍び寄る恐怖は、まるでジェイソンかジョーズのような気がする。

どちらも古すぎるので誰も気づかない。

 

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