医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

毎日ブログを書き続けもうすぐ10年になります。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

スイッチポン

2019-08-28 06:18:26 | 薬局

便利になると報酬が見直される。

 

健保連から「薬剤服用歴管理指導料」がルーチン的に算定されていると指摘された。

しかも1剤のみの処方箋での算定が24%もある。

その必要性について疑義を匂わす。

 

私は学者ではないで多少の勘違いがあるかもしれないが、薬剤師法では「必要な情報を提供し、及び必要な薬学的知見に基づく指導を行わなければならない」(薬剤師法25条2)と明記されている。

従って、薬剤師は調剤した薬剤の交付に当たり、服薬情報の提供や服薬管理・指導は当然の義務となる。

他にも調剤録に調剤報酬の算定根拠となる内容や調剤済みの旨を処方箋に記載する記入する義務もある。

この調剤録と薬剤服用歴とは異なり、調剤録は法律用語であるが薬剤服用歴は療養担当規則上の用語である。

 

要は、調剤録は薬剤師として記載する義務があり、薬剤服用歴には義務はない。

但し、書かないと「薬剤服用歴管理指導料」の算定は出来ない。

その手間賃として調剤報酬があると考えられる。

 

その「薬剤服用歴管理指導料」であるが、基本的には薬の投薬後に書く必要がある。

記録に残して初めて算定できる。

投薬後に患者から代金を受け取り、後から薬歴を書くのはフライングになる。

「薬剤服用歴管理指導料」は投薬後に薬歴への記載があって初めて算定要件を満たす。

その内容の是非ではない。

 

内容については患者ごとに必要に応じてなされた指導になる。

その内容の是非を問うのが個別指導などになる。

本来確認する必要がある副作用の有無などがないと、薬歴の不備を指摘されて自主返還となる。

 

長くなったが、その投薬後の薬歴への記載が、レセコンによっては自動的に記載可能な仕組みに人気がある。

投与される薬からレセコンが独自に判断して、適当な服薬指導情報が浮き上がってくる。

薬剤師が考えなくてもレセコンが確認事項をピックアップしてくれる。

それを見ながら薬剤師は患者に確認し、スイッチポンでいい。

患者に確認していなくてもスイッチポンも可能である。

 

医師のカルテはどうだろうか。

患者との会話からカルテに記載がされていく。

後から付け加えることはないような気がする。

医師のカルテは、その医師の備忘録で個人の財産でもある。

カルテがコンピュータから自動的に記載されるようになると、医師の意志とは異なる診療になるような気がする。

このカルテには報酬など付かない。

 

楽なのはいいが失うものは大きい。

コメント