医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

新車登場か?

2018-09-18 05:11:05 | 薬局

新型の自動車か…?

 

聞き慣れない新車の様な言葉に「フォーミュラリー」がある。

知る人ぞ知る薬剤使用管理指針である。

この言葉の訳自体が合っているのかどうかもわからない。

因みに、フォーミュラリーとは、「医療機関における患者に対して最も有効で経済的な医薬品の使用における指針」となっている。

私が知っているのはアメリカの仕組みとしてのフォーミュラリーである。

そのアメリカに私が行ったのは、かれこれ30年くらい前になるだろうか。

 

アメリカには公的保険制度は2つしかない。

高齢者を対象にした「メディケア」と貧困者への「メディケイド」である。

30数年前の知識だからあてにはならない。

上記以外は民間保険への加入となる。

これがまた複雑で支払う保険料によっていろいろな種類があり、その保険の種類によって給付されるサービス内容も異なる。

ここで保険制度について説明するつもりはないが、薬局の支払いシステムを簡単に解説したい。

 

極めて単純化しているのでプロが見たら怒られるかもしれない。

詳しく知りたい人は自分で調べるなり、アメリカへの訪問が欠かせない。

アメリカまで行ってドラッグストや大型流通店舗ばかり見ていてはいけない。

州によって異なるがマネジドケアは、今後の動きの参考になる。

因みに、マネジドケアとは管理医療で有名なのはHMOなどがある。

 

先ず、患者はクリニックを受診する。

そのクリニックも保険会社によって指定されることが多い。

診察の結果、処方箋が発行される。

その処方箋を薬局に持参する。

薬局では薬剤師が処方箋を受け取り、保険会社に問い合わせて、その保険に合った薬を調剤して渡す。

この時に、保険会社があまりに多過ぎて整理がつかないので、日本的に言うと支払基金の様な組織があり、そこに問い合わせる。

この組織をPBM(Pharmacy Benefit Manager: 薬剤給付管理)と言う。

ここでは保険内容に合った薬の提案がされる。

その時の医薬品リストが「フォーミュラリー」である。

間違っていたらごめんなさい。

何と言っても30数年前の知識である。

 

PBMが指定した薬を患者が了承したら保険でカバーされるが、本人が先発薬を希望すると保険給付から外れる。

薬は日本とは異なりかなり高額だそうだ。

そうなると指定された薬でいいとなる。

そんな事もあってアメリカの後発医薬品使用割合は90%を超えている。

 

で、日本ではそれにあやかり日本型フォーミュラリーを提唱する動きがある。

これが地域を巻き込んだ「地域フォーミュラリー」のようだ。

車の名前ではない。

 

話は続く…。

 

コメント (2)
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