医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

責任者出てこい!

2017-02-09 06:26:53 | 薬局
可愛そうだけど仕方がない。

今後どうなるのかが気になるのが「ハーボニ―配合剤の偽装品事件」である。
本来なら薬の番人である薬剤師のところで監査があり、“ちょっと待って!プレイバック、プレイバック”となるはずだった。
ところが何の疑問もなく箱なし、添付文書なしの得体もしれないボトルが患者に渡されてしまった。
通常はあまり考えにくい。
でも、事実は事実である。

この件に関して、ある方が「同じ薬剤師という職業を持った者からすると、嫌悪感を感じるほど怒っている」とコメントし、さらに「薬剤師の資格としての適格性にももとると思っている」と追加している。
確かに、そうかもしれない。

今回の事件に対して、良く分からない流通は刑事事件でいいと思う。
さらに実際に投薬した会社は全国の5万8千件のたった3社である。
ここへの社会的な責任はどうなるのか。
5万8千分の3は小さいけど、やってくれたことは大きい。

この会社に対する批判が意外にも少ないような気がする。
私は、今回の事件の背景を知りたい。
なぜ同じ会社の3店舗の薬局だけだったのか。
あくまでも個人的な見解であるが現場の薬剤師は知らずにやらされていた。
だから以前ブログにも書いたが、会社の実態について暴露して欲しいと願っている。
今のままでは全てが、その時の薬剤師の大きな不注意に終わってしまいそうだ。
“嫌悪感”だの“適格性にももとる”などと言われっぱなしでいいのだろうか。

調剤ビジネス繁栄の陰には、管理薬剤師と言えども経営者に物申す事が出来ない実態がある。
これはかなり以前のブログに書いたが、調剤報酬はある面では公金と自己負担である。
それが適正に請求されているかをチェックするのが指導や監査である。
中でも個別指導や共同指導は厳しい指摘を受ける。
この厳しい指導や監査を受けて調剤報酬などの請求のあり方が正される。
その個別指導などには、本来ならば薬局開設者が立ち会うことになっている。
ところが店舗数が多い大手調剤チェーンなどは開設者の代理が参加する。
こうなるとどれだけ指導や監査の効力が出て来るのか疑問に思う。
開設者の代理も所詮はサラリーマンである。
社長が「そんなこと言ったって…」と言えば「そうですよねぇ」とならざるを得ない。
そこで勝手に解釈して取り繕うことになりはしないのか。

今回の事件も現場の薬剤師は雇われの身である。
会社からの何らかのお仕着せがあったと思う。
それを正すのも大事な職能じゃないだろうか。






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