医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

エンリゾ、お前もか

2011-06-22 06:20:28 | 薬局
今さら。

薬事・食品衛生審議会医薬品評価部門は29日、「ダーゼン」と同じ消炎酵素製剤5成分について再評価実施の要否を審議することになった。
これって何なんだろうか?
再評価の結果、効果に有意性がなかった場合は医薬品でなくなるってことか。
5成分とはリゾチーム塩酸塩、ブロメライン及び結晶トリプシンの合剤、プロナーゼ、セミアルカリプロティナーゼだそうだ。
これらは私が医薬品卸で営業をしていた頃の主力商品だ。
販売しながら本当に効くのかと、どうも変だと思っていた。
消炎鎮痛剤と併用すると効果が増すと教えられた。
既に自主回収になったダーゼンであるが、ネットであらためて効能を調べると以下の様になっていた。
・炎症部位の異常な組織や死んだ組織を分解して患部の清浄化をはかります。
・痰や膿、鼻汁の粘性物質を分解し、それらの粘りをやわらかくします。
・抗生物質の患部への移行をよくし、その効力を高めるといわれます。
これを見る限りかなりの領域で使用していたことがわかる。
整形外科領域、一般外科、耳鼻咽喉科、抗生物質は風邪などにも使われる。
特に、炭鉱での塵肺患者などには大量にしかも長期に使用されており。
私が所属になった地方の営業所では国内で最も大量に使用する小さな病院があった。
そこは炭坑町で塵肺患者を多く抱える労災指定だった。
これが効かなかったとなると、塵肺で亡くなった方に申し訳ない。

こんなことがあると他の医薬品も疑わしい。
例えば「ノイキノン10mg」なんかも今ではサプリメントになっている。
もっと凄いのはサプリメントの方が服用量では多いことだ。
この場合、服用量とは言わず食べる量と言った方がいいのかもしれない。
ネットで調べると1カプセル100mg入りのサプリメントがある。
通常「ノイキノン10mg」は1日3回服用となっている。
それがサプリメントでは1日量として30~60mgと記載された広告もある。
因みに、「ノイキノン10mg」が効かないとは言っていません。

さて、喫緊の課題である医療費削減であるが、本家本元の厚労省こそ再評価が必要ではないのか。
詳しいことは調べていないが、ダーゼンなどは世界で医薬品として販売されているのだろうか。
そして、漢方製剤などはほとんどがOTCでは第2類に分類されている。
これも保険適用でいいのだろうか。
そう言えば、欧米にはシップ剤が見当たらない様な気がした。

こんな所にも事業仕分けが必要だ。


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コメント (2)
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