医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

やばい!ボルタレン

2008-11-25 08:27:20 | 薬局
「違う薬が入っている。ともかくすぐ来い!」と高齢者施設から電話が来る。
何やらいやな予感がよぎる。
タイミング悪く私は用事で出かけなければならない。
後ろ髪を引かれるように出かける。
取り合えず、もう一人の薬剤師に行ってもらう。
きっと調剤したのは私なので、申し訳ないの気持ちでいっぱいである。
私の用事は事のほか時間がかかった。
用事が済んで薬局に連絡すると、もって行った薬の中に「ボルタレン」が混入していたと言うのである。
これはまずいことに…帰りの運転はそのことで頭がいっぱいである。
何か健康被害は、補償を求められるのでは…不安は果てしなく広がる。
気がつくと赤信号も通過していた。
早々と薬局に戻り状況を確認する。
事の起こりはこうなっていた。
ある高齢者(患者)が「薬が足りない」から始まる。
高齢者施設では薬は施設側で管理する方と自己管理している方がいる。
この方は後者で、自分で管理している。
患者からの薬が足りないの訴えで、施設長が確認する。
確かに足りない??
それも一部の分包が他と明らかに異なる。
オレンジ色っぽい錠剤が混じっている。
さぁ、大変である。
何かあると全ては施設長の責任だからだ。
そこで、焦った施設長からが先ほどの電話となった。
当薬局の薬剤師が行ったところ、確かにボルタレンらしい錠剤があることを確認する。
先ずは丁重に謝り、事情を聞くことになった。
全ての責任は薬局にあると言わんばかりに、ともかく施設長は薬が間違っているの一点張りである。
電話では誰の薬かも伝えられていないので、何の情報のなしでの受身である。
ともかく聞くしかない。
そんな中での事情聴取だったようだ。
混乱の中で患者は腰が痛いと訴えている。
それでその薬がなくなったので騒いでいるのか。
早急に、処方内容を確認して再度調剤し直し早急にお届けを約束して戻ってきた。
調剤をし直しお届けする状態に私が戻ったのである。
というより私に届けさせようと待ったいたようだ。
薬局内は葬式でもやっているかの様な沈んだ雰囲気である。
先ずは事情を確認し、引き上げてきた薬剤を見せてもらった。
確かにボルタレンがはいっている。
分包紙の日付を見ると今日明日の分に入っている。
さてさて、どうしたものであろう。
かくしてベンリー薬局の運命はいかに?

コメント
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