ともに賛成者なしの不採択でした。
14日の民生委員会で審議された請願は表題の2件。いずれも日本共産党の中川議員が紹介議員を務めました。
とても残念な結果でしたが、請願の審議を通じ、これらの要求を早く実現しなければ、という思いを強くしました。
21日(木)の本会議で、請願の審査結果について委員長報告を行い、その後、討論、採決があります。
私は委員長という立場上、請願に対する意見を言うことはありませんでしたが、議論を聞きながら、いろんな感想を抱きました。
子どもの医療費の中学卒業までの無料化を求める請願
保守系議員は、財政上東郷町に求めるのは酷では、という論理展開。「いきなり中卒まで、という要求は過大」と、制度の有効性については認めるという意見を表明していました。国の制度としてはなかなか実現させようとしない自民党ですが、県知事選挙のいきさつや近隣での動向が影響して、保守系議員の考えがここまで進んでいると分かったのは、大きな成果です。
しかし、保守系ではない議員から「医療費無料制度を拡大すればますます小児科医不足になるのでは?」とか「中学生になったら我慢できる」など、制度そのものに懐疑的な態度をとってきました。
中川議員は「小児科医の不足とは関係ない」「中学生は、むしろ突発的な大怪我が心配」と反論しました。
国保税・介護保険料の負担軽減を求める請願
保守系の議員は、東郷町の財政負担を心配し、「国の責任を追及すべきではないか」という反対論を展開しました。東郷町だけではできない、という意見には同意できませんが、引き下げの必要性への思いは共有できていると感じました。
一方、自称「市民派」の議員は「介護保険料が高いのは制度上仕方がない」式の論理展開を行いました。さらに、「なぜ今の保険料なのか、納得してもらうことが大事」と、まるで役場職員のようなコメントも。
制度上そうなるのは分かっています。でも仕方ないことはありません。住民の怒りを受けとめ、現状を乗り越えるのが政治の役目ではないかと思いました。
21日本会議での審議にもご注目を。