かちこのアメリカ奮闘記その後

アメリカの大学院での登録栄養士(RD)を取得、帰国して日本の病院でNST奮闘中

栄養士の採用面接(インターンシップ4日目)

2011年02月03日 | 病院でのインターンシップ

今日はインターンシップ4日目

朝から今年の栄養部の予算会議。

その後、今あいている栄養士のポジションの求人に対する採用面接

幸いにも勉強になるからという理由で同席させてもらえました。

びっくりしたのは面接しに来た人のプレゼンテーション能力の高さ

話すときに全身から醸し出される情熱とやる気

そして質問に対する受け答えのレベルの高さ

臨床に対する知識はもちろん、医師に対するプレゼンの経験や、

チームの一員としての能力の高さをすごくアピールしていました。

緊張している感じはあるものの、とても魅力的に自分をプレゼンしていたのが本当に印象に残りました。

しかし、アメリカ人はアピール上手

私の上司二人はこれに対して巧みな質問で

この人がただのプレゼン上手なのか、本当に言っているだけの能力を持っているのか、

自分にうぬぼれているだけではないのか、ということに焦点をしぼって質問をしていました。

受け答えは文句のつけどころがないくらい素晴らしかったからです。

なので後半の質問は以下のようなところにフォーカスしていました。

・大学院時代の研究テーマについてと、今研究テーマを選べるとしたらどんな研究をしたいか。

・前の職場を辞めたのはなぜか。そしてその原因となったことについて、どのような改善の努力をしたか。

(自分だけでなく自分の周りも巻き込んで)

・前の病院にいたときに自主的に取り組んだ業務改善とその内容について

・この病院に採用されたとして、自分はやる気や熱意以外に何を持ってこれるか。

 

面接は30分にもおよび、とても充実したものになりました。

アメリカ人の面接に立ち会うのは初めてだったのでとても参考になりました。

そして、試験官がどこを見ているのかも。

日本人にはアメリカ人のプレゼンに学ぶべきものがたくさんある気がしました。

私が実習している間にもう数人面接来ないかな~?

上司も、一人見ただけじゃよくわからないから数人立ち会った方が勉強になるよ。と言ってくれたので

うまく時間の合うときに面接があるといいなと思っています

 

さて、今日のランチですが、今日は中国正月ということで「焼きそば」が

食堂の目玉メニューだったのでそれにしてみました。

メニュー名は「Mongorian grill」 なんでモンゴルなのかわからないけど・・・。

びっくりしたのはプレゼンテーション

なんと注文を受けてからお客さんの目の前でフライパンを振って作ってくれるんです!

しかも具は10種類以上の中から好きなものを選んで自分の好みに仕上げてくれる!

 

麺は3種(ラーメン・うどん・そば)

タンパク具材(牛肉・鶏肉・エビ・豆腐)

野菜(ブロッコリー・白菜・にんじん・さやいんげん・ナス・ヤングコーン・くわい・たまねぎ・フクロタケ)

ソース(海鮮ソース・オイスターソース)

私はラーメン(焼きそば麺)とエビ、野菜全種類に海鮮ソースで注文。

目の前でフライパンを振っている様子を見てると本当においしそう

昼ごはん時の2時間ほど、長い行列ができていました

味の質の高さだけでなく、目で楽しませるということが

病院の中でもできるんだな、と目からうろこ状態です。

もちろん一般の人も利用できる病院内の食堂だからできることだと思いますが、

もはや病院が経営するレストランといった感じです

栄養部のポリシーに「常に利益をあげる部署であり続ける」というのがあったんですが、

臨床に取り組む反面、患者でも家族でもない人が

「今日あの病院の食堂にランチ行っちゃう?」と

近所の人が思うほどの味とプレゼンテーション、ホスピタリティを持っていると思います。

食堂にそれだけの場所と予算がさける病院はそれほどないと思いますが、

利益をあげればそれだけ病院内での発言力もでてくるし、

採用できる人数や設備の拡充、メニューの改良やいいシェフの招致もできるわけです。

きっと長年コツコツ築いてきた努力の結果が今の病院の栄養部をつくっているんだなと

思いました。

さて、明日のランチは何かな~?

おっと、明日の研修は何かな~?

明日は上司が私と話す時間を一時間とってくれることになったので

できるだけたくさん質問して、今後の研修について私の期待することを伝えたいと思っています。

(おとなしくしているとそのままほっとかれそうなので・・・)

ではでは~