自分は去年50歳になった。自分が属するコミュニティーの範囲はとても狭い。
コミュニティーは、大まかに2つ。1つ目は家族。妻が居り、子供はいない。
2つ目は職場。職場では、あまり会話もないので、とても頼りない。
これまでも、趣味の範囲でコミュニティーに入ったことがあったが長くは続かなかった。
コミュニティーの範囲が小さいのは、自分の人としての性質に問題はあるのだろう。
反面、自分自身がこれまで、コミュニティーに属しても周りの人とのニュアンスや
ムードになじめなく、そこに居ることが辛くなるばかりになる。なので
自分から属したコミュニティーから離れていくことが多いのだ。
私自身、子どもの頃はそれなりに友達もいたし、特にハブられるタイプでもなかった。
それが、高校生位になった頃、ときはバブル時であったが、まわりの高校生が
おかしな言葉や振る舞いをやりだした気がした。それはバブル的な浮かれたた風潮が
テレビの画面から我々の感性に感染していき、おかしな人間にモデリングされていった気がする。
それから、ずっと私自身はまわりの人間に対する違和感を感じ続けることになっている。
80年の終わりごろから、世の中の軽佻浮薄な姿は際立っていた。それは、その軽佻浮薄につかって
いた人間でさえも自覚していたことだ。当然、言葉が劣化し人間性は劣化していった。
私自身が劣化せず保っていたかといえば、私自身は猛烈な生き辛さから口を塞ぎ、社会の隅に向かい、
惨めな場所にしか落ち着くことができなくなった。