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ウォーキング de 我が街「新百合ヶ丘」番外編:麻生図書館雑感

2009年12月30日 13時42分15秒 | 徒然日記



今年は仕事の都合もあり頻繁に地元の麻生図書館を利用させてもらいました。この1年間の感謝を込めて3年半前に書いた関連記事の転記とあわせて、今年1年間、麻生図書館を利用して感じたことなどをまとめておきたいと思います。尚、麻生図書館の特徴については下記本シリーズ記事の後段を参照ください。


・ウォーキング de 我が街「新百合ヶ丘」:
 小田急沿線自然ふれあい歩道-百合ヶ丘駅~新百合ヶ丘駅コース+麻生図書館編(下)
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/4dcc515aef3fdef8126910d9e18826b7





新百合ヶ丘地区の住民として麻生図書館の自慢は何と言ってもそれが市民に圧倒的に支持されている事実です。昔から言われるように、「仕事は忙しい人に頼め」「人が並んでいる列に並べ」とこれは一脈通じる事実。過去に当時の職場の近くの港区の三田図書館や吉祥寺図書館等々よく利用してきた身としては、土日祝日は開館時間の10分後、平日でも30分後にはほぼ全ての閲覧席が埋まる麻生区図書館の人気は実に誇らしい。



上の画像は、あたかも「花見の場所取り」の要領でその貴重な閲覧席を確保すべく開館前に並ぶ人々の列です。ちなみに、平日は開館時間9時30分の5分前、土日祝日は10分前が「閲覧席優先利用権」の締め切り。







もちろん、今時、川崎市図書館全体が書籍管理PCプラットフォームを導入しており、インターネットを通じて自宅からでも書籍の検索や予約などは可能です。しかし、麻生図書館の場合、PCやネットが苦手なお年よりや女性向けに図書館スタッフが頻繁に「麻生図書館の上手な利用方法」を浸透させるための館内ツアーを行なっているからか、麻生図書館にあるPC端末の前で自分がフリーズしている方はまず見かけません。



素晴らしいことは(下に転記した過去記事で紹介した)図書館運営業務の一部を受託した有隣堂のスタッフの方が、PC端末の前で困っている方を見かけるや否や、声を掛けられる前に即座に応対していること。正に、<利用者中心主義>が貫かれている。

大体、私は利用者を図書館のスタッフが「お客様」と呼ぶのを麻生図書館で始めて聞きました。やはり、規制緩和は素晴らしい。民間にもできる仕事を公務員が囲い込むのは愚の骨頂ですよね。ちなみに、下に転記した過去記事では、有隣堂さんへの受託期間は今年2009年の3月31日までだったのですが、昨年度、再度、入札を行なった結果、川崎市の他の図書館では受託業者が変更になった所もあるけれど、麻生図書館では有隣堂さんが引き続き業務を受託されたそうです。有隣堂さんのスタッフの方々の美人度、じゃなかった、親切度・知性、職業倫理とスキルの高さを鑑みれば当然の結果だろうと思います。

ちなみに、現在、個人情報の保護の観点からか、(美人ぞろいということもあり、麻生図書館の業務受託がストーカー被害の原因になっては大問題!)皆さんの名札にはアルファベットの大文字一字の記号が記載されており、多分「A」が欠番で「B」の方から数名が一番最初からおられる方々だと思います。







麻生図書館は1985年に開館したとかで、確かに施設は最新鋭というわけではない。けれど、有隣堂のスタッフの方々、そして、その有隣堂さんに負けてはプロの沽券に関わるとばかり、ライブラリアンとしての検索補助、管理スタッフとしてのクレーム処理、あるいは、麻生図書館からの攻めの情報発信(例えば、新型インフルエンザ対策や振り込め詐欺に関する知識武装の案内等々)、更には、上で述べた図書館の広報を含む利用促進の活動等々に市職員スタッフの方々も八面六臂の活躍です。



実際、新百合ヶ丘の歴史関連の書籍がどうしてもPCでは捜せないときに私も一度カウンターで相談したことがあるのですが、旧柿生村と旧岡上村が組合村を形成したときの各村議会の議事録が川崎市のどの図書館に保管されているのかを調べ出してくださった。その際、失礼な物言いながら思わず「いやー、本物のライブラリアンさんみたいですね」と言ったら、その市職員スタッフの方に「ええ、一応、本物のライブラリアンですから」と言われてしまいました。下2枚目の画像は、読書に疲れた時に散策する、麻生図書館すぐ横の遊歩道。新百合ヶ丘、良い街でしょう?










優れたサービス以外にこの1年間の麻生図書館体験で痛感したことは、やはり、2009年の日本社会の様相でした。要は、年寄りが多い、リストラ族と思しき利用者が多い、子供連れのお母さん方の利用が多い、それに対して、浪人生と思しき若者の姿が極端に少ないということ。病院の待合所が老人の社交場になっている日本では、図書館もリタイアした老人の暇潰しと仲間と落ち合う施設になりつつあるということでしょうか。もちろん、利用ルールを守る限りは誰が利用しようが他人からとやかく言われる筋合いはありませんが(ただ、閲覧席で自宅の居間でやるように新聞紙を捲る音を出すのだけは止めてくれ!)、少子化の影響か、あるいは、各予備校とも自習室を拡充しているせいなのか、一時期は平日の図書館利用者の過半を占めていた大学受験浪人生をほとんど見かけなかったことと合わせて時代の変化を感じました。

而して、リストラ族。リストラのことは家族にも内緒なのか、あるいは、隣近所の世間体のためか、スーツを来た40代前後のビジネスマン風の紳士が、朝から夕方5時頃まで、ただひたすら「数独」ゲームをやっているのは異様です。大体、1年間通して、平均6-7名はそんな方を見かけました。これまた自分の時間をどう使おうが各自の勝手ですが、この記事Topの画像、コンクリートを突き破る草さんの爪の垢でも煎じて飲んでみたら、もっと前向きに時間は使えばと心の中で呟いてしまいました。しかし、これも2009年12月のこの社会の現実なのでしょうかね。ちなみに冒頭の画像は麻生図書館の喫煙スペースの壁です。

と、少しブルーになったところで、以下、過去記事の転記。少し元気になれる、鴨。ということで、来年もこのウォーキング de 我が街「新百合ヶ丘」のコーナーをよろしくお願いいたします。








変わっていく新百合ヶ丘☆「万物は流転する」を痛感
昨日、4月1日、素敵な場面を目撃しました。貧乏暇無の私がよく利用する地元の図書館で小さな小さな<革命>が起きた場面をです。

川崎市では行政改革の一環として民間業者への図書館業務の一部の委託をすすめています。そして平成18年4月1日の昨日から、(それまでの返却業務に加えて)貸し出し業務も民間業者が行うようになったのです。しかも、私の地元の麻生図書館は、私のお気に入りの有隣堂(←新百合ではイトーヨーカ堂に入っているあの本屋さん)が受注したとのこと(★)。

昨日、開館直前の9時20分頃、(おそらく有隣堂の受注と受注業務運営の責任者の方と思われる)背広姿の方々が、実務担当の皆さんを集めてブリーフィングをやっておられた。「有隣堂新百合ヶ丘店の将来(?)と行政サーヴィスの分割民営化の成否は皆さんの肩にかかっている。ガンバロー♪」てな派手な感じではありませんでしたが、気合の入った清々しいミーティング。その場面を目撃したのです。

そして、昨日から有隣堂の皆さんは[有隣堂]というネームプレートをつけ、昨日までの市職労組をイメージさせるブルーの作業着(?)ではなく有隣堂カラーのグリーンのエプロンを着用されていた。

図書館の職員と言えば、特に、東京・神奈川・千葉の公立図書館の司書と言えば「空想的絶対的平和主義」や「妄想的人権原理主義」あるいは「反主権国家の世界市民革命推進論」を唱える人々の巣窟の観があります。業務の一部とはいえそこに民間が参入した意義は小さくないのではないか。これで市民の常識が少しは図書館に反映されることになるのかもしれない。私はそう考えそう期待しています。

図書館の仕事は奥が深い。私は日本とアメリカの大学で「図書館学」「書籍分類学」の講義を受講して「図書館の運営はそれ自体が人類の知的遺産を守る知的財産だ」と感じました。けれど、実際の図書館の運営に(これが言い過ぎなら、「図書館の運営のすべてに」としましょうか。)それほどの専門性が必要ではないこともまた事実でしょう。ならば、今後、返却・貸し出し業務だけではなく、図書の購入という、市民のニーズに応えるという基準から見た場合、民間の書店の方が遥かに優れたノウハウを持っている業務も委託すべきではないか。有隣堂の皆さんのある種の高揚感を目撃してそう思いました。

(2006年04月02日・英語と書評 de 海馬之玄関にアップロード)
    
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/04713efc633e20a09b86917b858d6689




★資料:川崎市図書館のプチ革命
●貸出カウンターの委託化について(お知らせ)
川崎市立図書館では、平成16年度からインターネットによる予約サービスの開始等に伴う急激な業務の増加に対応するため、分館・閲覧所を除く地区館7館で返却カウンター業務等の委託を行ってきました。

さらに読書相談や地域・学校への読書活動支援をより活発化するため、平成18年4月1日から貸出カウンター業務の委託を行うこととなりました。

貸出カウンターの委託を行うにあたり図書館では「川崎市立図書館運営検討委員会」を設置し、図書館の将来的なサービスのあり方についての検討を加えてきました。その結果、職員がより専門的で高度な業務に専念できる体制の強化が必要という結論となりました。(中略)

市民の皆様には、一層のご理解とご支援をいただけますようお願いいたします。

1 委託する業務
 �貸出、返却カウンター業務 
 �配架・書庫出納業務 
 �資料回送処理業務 その他

2 受託業者名
 川崎、幸、高津、宮前、多摩図書館  
   (株)ワンビシアーカイブズ
 
 中原図書館             
   (株)北野書店
 
 麻生図書館             
   (株)有隣堂

3 委託契約期間
 平成18年4月1日~平成21年3月31日(3ヵ年)

    
    


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