強すぎたグランアレグリア！

 履正社がまさか･･･。《秋季高校野球近畿地区大会大阪府予選》3位決定戦で、公立校の山田が2-1で履正社に逆転勝ち。3位で春秋通じて初の近畿大会進出を決めた。昨夏の甲子園優勝校の履正社は5年連続の秋季近畿大会出場を逃し、来春選抜大会出場は絶望的となった。大阪私学の雄、いや全国の強豪から、無名の公立校が大金星をあげた。0-0の投手戦から六回、右腕エース・坂田（2年）がソロホームランで先制されたが、追加点を許さない。そして迎えた九回、遊撃内野安打と送りバント、四球、暴投で１死二、三塁から4番・横田（１年）が左越えに逆転二塁打。坂田がその裏を抑えて、グラウンドに歓喜の輪ができた。山田、選抜目指してがんばれ！

 国内女子メジャー第2戦《日本女子オープンゴルフ選手権競技》最終日、単独首位から出た原英莉花が5バーディ、1ボギーの「68」で回り、通算16アンダーで逃げ切り、メジャー初優勝を果たした。2019年6月《リゾートトラストレディス》に続くツアー通算2勝目。後続に4打差をつける圧勝だった。1998年度生まれのいわゆる「黄金世代」のメジャータイトル獲得は畑岡奈紗（2016、17、19年《日本女子オープン》、19年《日本女子プロ》）、渋野日向子（19年《ワールドレディス サロンパスカップ》）に次ぐ3人目となる。4打差を追って2位から出た同世代の小祝さくらは、6バーディ、2ボギーの「68」で、通算12アンダー2位だった。通算8アンダー3位に上田桃子、仲宗根澄香が並んだ。18歳の岩井明愛（埼玉栄高3年）が、通算2アンダー14位で、ローアマチュアに。昨季の賞金女王、鈴木愛は「72」とスコアを伸ばせず古江彩佳や笹生優花らと並んで14位で終えた。

　今日の競馬。中山3R【2歳新馬戦】（1200m芝）はルメール騎乗の1番人気ラナキラ(美浦・尾関知人厩舎)が勝利した。勝ちタイムは1分10秒7。2馬身半差の2着に2番人気サニーオーシャン、さらに2馬身半差の3着に3番人気バクラヴァが入った。ラナキラは父ロードカナロア、母ラベ（母父ダンスインザダーク）という血統。スタートもいいし、直線も良い脚を使っていた。1200mから1400mなら今後面白そう。
　中山5Ｒ【2歳新馬】(1800m芝)は、戸崎圭騎乗の１番人気タイトルホルダー（美浦・栗田徹厩舎）が先手主張からハナを奪い、そのままマイペースに持ち込んで逃げ切り勝ちを収めた。タイムは1分51秒4。1馬身1/4差の2着にはノーダブルディップ（6番人気）、さらに1馬身1/4差遅れた3着にレッドアウレア（5番人気）が続いた。タイトルホルダーは、父が新種牡馬のドゥラメンテ、母メーヴェ（母父モティヴェイター）という血統。あのメロディーレーンの半弟。姉が【菊花賞】5着なのだから、今後面白い。
　中京5R【2歳新馬】(1600m芝)は、和田竜二騎乗の４番人気レアシャンパーニュ（栗東・音無秀孝厩舎）が中団追走から直線で3頭の叩き合いを制してデビュー勝ちを果たした。タイムは1分36秒２。クビ差の2着にはマリアエレーナ（8番人気）、さらにクビ差遅れた3着にタイセイブレイズ（2番人気）が続き、1番人気のテオリスは4着に敗れた。レアシャンパーニュは、父エピファネイア、母ロゼシャンパーニュ（母父ゼンノロブロイ）という血統。最後はうちをうまく抜けてきた。和田の好判断だが、馬もひるまないし、距離も延びても良さそう。
　中山11Rで行われた【第54回スプリンターズS】は、C・ルメール騎乗の1番人気グランアレグリア（牝4歳・藤沢和雄厩舎）が勝利。史上６頭目の春秋スプリントＧＩ制覇を狙ったモズスーパーフレアや、悲願のＧＩ初制覇を目指したダノンスマッシュら豪華メンバーが集結した秋のスプリント王決定戦を制し、3つ目のＧＩタイトル奪取。タイムは1分08秒3。2馬身差の2着にはダノンスマッシュ（3番人気）、さらに半馬身差遅れた3着にアウィルアウェイ（10番人気）が入った。グランアレグリアはデビュー以来、芝1400ｍ～1600m戦に出走してきたが、春の【高松宮記念】で1200m芝戦に初めて出走して2着。ＧＩ馬10頭という豪華なメンバーが揃った【安田記念】では、2着のアーモンドアイに2馬身半差をつけ完勝。そして今回、マイルに続いてスプリント界も制圧し、“２階級”制覇。また、ディープインパクト産駒初のスプリントＧＩ制覇となった。
　勝ったグランアレグリアだが、ただただ強いの一言。展開も嵌ったが、この脚は短距離でこそかもしれない。マイルよりも・・・。今後も注目だ！ 2着ダノンスマッシュは相当上手く乗って内容もよかった。ただただ相手が悪かった。おいしいワイド馬券を取らせてもらった3着アウィルアウェイも最後いい脚で追い込んできた。ただ前2頭は強かった。4着ミスターメロディの福永は完璧なレースだった。これは悪かったとしか言えない。5着クリノガウディーもさすが幻のGⅠ馬。この馬はもう少し距離があったほうがいいだろう。
　グランアレグリアは、父ディープインパクト、母タピッツフライ（母父Ｔapit）という血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は（有）サンデーレーシング。通算成績は９戦６勝。重賞は18年【サウジアラビアＲＣ】、19年【桜花賞】、【阪神Ｃ】、今年の【安田記念】に次いで5勝目。【スプリンターズＳ】は、藤沢和雄調教師は97年タイキシャトル、昨年のタワーオブロンドンに次いで3勝目、Ｃ．ルメールは昨年のタワーオブロンドンに次いで2勝目となった。

　来週は2頭一口が出走予定。【毎日王冠】のサリオス共々楽しみ

ゴルフ＆競馬を楽しむ！

　米国女子《ショップライトLPGAクラシック》 2日目。1打差の3位タイから出た畑岡奈紗が5バーディ、1ボギーの「67」で回り通算11アンダー。今季は1月の開幕2試合でいずれも2位と惜敗。昨年3月の《キア・クラシック》以来となるツアー通算4勝目に向け、絶好のポジションを確保した。初日トップのイ・ミヒャン（韓国）が一歩後退し、メル・リード（イングランド）と並び1打差の2位タイ。セリーヌ・ブティエ（フランス）、エイミー・オルソンがさらに1打差の9アンダー4位タイで追う。 3アンダーの22位タイから出た渋野日向子は4バーディ、5ボギーの「72」と落として通算2アンダー。2日連続で「70」の河本結と同じ45位タイで決勝ラウンドに進出した。上原彩子は最終ホールをバーディとして通算イーブンパー65位タイのカットラインに滑り込んだが、 野村敏京は4オーバー、山口すず夏は8オーバーで予選落ちした。
　国内女子の国内メジャー《日本女子オープン》は2位から出た原英莉花（日本通運）は7バーディー、1ボギーの66で回り、通算12アンダーで単独首位に浮上した。首位から出た小祝さくら（ニトリ）は73とスコアを落とし、8アンダーで2位。7打差5アンダーにベテラン上田桃子、穴井詩、仲宗根澄香、吉本ここねが続いた。
　競馬の話。今日の新馬戦。中山5R【2歳新馬】(1600ｍ芝･牝馬限定)は、北村宏司騎乗の8番人気シャドウファックス（美浦・宮田敬介厩舎）が６番手追走から直線の坂を上がってからグイッと伸びて初陣を白星で飾った。タイムは1分36秒0。2馬身半差の2着にはラヴィズミニオン（3番人気）、さらに1馬身差遅れた3着にグランパラディーゾ（1番人気）が続いた。シャドウファックスは、父スウェプトオーヴァーボード、母アロマフローラ（母父ハーツクライ）という血統。血統的にダート短距離馬と思っていたが、いいバネをもっている。距離はマイルまでだと思うが、ダートでも面白い。
　中山6R【2歳新馬】(1200mダート)は1番人気の三浦皇成騎乗のサイファーシチー（美浦・伊藤圭三厩舎）が勝利した。勝ちタイムは1分12秒9。1馬身1/4差の2着に2番人気ファイアダンサー、さらに1馬身半差の3着に4番人気タイガースネークが入った。サイファーシチーは父スズカコーズウェイ、母アイシークレット（母父ゴールドアリュール）という血統。ダートでのポテンシャルの高そうで、距離も1400mまではなんとかなりそう。
　中京４R【2歳新馬】(1800mダート)は4番人気幸英明騎乗ハンディーズピーク(栗東・大久保龍志厩舎)が勝利した。勝ちタイムは1分53秒9。2馬身半差の2着に3番人気ショウナンアーチー、さらに1馬身半差の3着に1番人気フルヴォートが入った。ハンディーズピークは父マジェスティックウォリアー、母パノラマビューティ（母父ダンスインザダーク）という血統。まだ余裕があったが、見事な勝利だった。まだ良くなりそう。
　中京5Ｒ【2歳新馬】(2000m芝)は、川田将雅騎乗の１番人気クインズラベンダー（栗東・西村真幸厩舎）が2番手追走から直線で楽々と抜け出してデビュー勝ちを果たした。タイム2分00秒6はレコード。2馬身半差の2着にはテンカハル（2番人気）、さらに3/4馬身差遅れた3着にカラレーション（4番人気）が続いた。クインズラベンダーは、父ハーツクライ、母ジャストトゥートゥー（母父インエクセス）という血統。レコード勝利とは恐れ入った。スピードは持っている。今後注目したい。
　中京11Rで行われた【第24回シリウスS】は、僕が本命に推したC・ルメール騎乗の1番人気カフェファラオ（牡3歳・堀宣行厩舎）が中団で脚を溜めると、直線では馬場の外から差し切り勝利。単勝オッズ1.7倍の圧倒的な人気に応えて重賞2勝目を飾った。タイムは1分57秒8。3/4馬身差の2着に早めに先頭に立って粘り込みを図ったサクラアリュール（7番人気）、さらに1馬身1/4差遅れた3着には内から馬群を割いて脚を伸ばしたエイコーン（9番人気）が入線した。
　勝ったカフェファラオはやはり強かった。まったく文句なし。ＧIを勝てる器だ。2着サクラアリュールもよく走っているが相手が悪かった。3着エイコーンは今後面白いかもしれない。復調してきている。
　カフェファラオは、父American　Pharoah、母Mary’Follies（母父More　Than　Ready　という血統。米国・Paul　P.Pompaの生産馬で、馬主は西川光一氏。通算成績は5戦4勝（うち地方１戦０勝）。重賞は20年【ユニコーンＳ】に次いで2勝目。【シリウスＳ】は、堀宣行調教師、C・ルメールともに初優勝となった。

　明日の予想。まずはGⅠ【スプリンターズS】。前走の負けすぎと乗り替わりが気になるが、9番ダイアトニック本命。函館の勝ち方がこの馬の本当の姿。横山典の手腕にも期待。相手は2,3,5,6,10,13,15番。中山12R【外房S】は1番ダンシングプリンス。どこまで強いかわからない注目な馬。相手は3,5,10,12,15番。中京11R【ポートアイランドS】は14番セラピア。折り合いを欠くところがあるが、力はここでも通用する。ワンパターンの競馬が一番合う。相手は8,9,11,12,15,16番。中京12Rは10番ゴッドバンブルビー。展開が鍵となるが、ここを勝ちきる力はある。相手は3,5,9,12,14,15番。
　明日もゴルフと競馬を楽しむ！

今週も競馬とゴルフ

大リーグのプレーオフが9月29日(日本時間30日)で開幕した。新型コロナウイルス禍で60試合制とした今季のプレーオフは進出チームを従来の10から16に拡大して実施。日本選手は6人が出場となったが、早くも前田のツインズ、山口のブルージェイズ、秋山のレッズが敗れ、残っているのは筒香のレイズ、田中のヤンキース、ダルビッシュ有のカブス（カブスはまだワイルドカード中で1敗）となった。日本選手が出場しての世界一になれば13年レッドソックスの上原、田沢以来となるが…。果たして日本選手7年ぶりの快挙はあるのだろうか。ちなみに僕の予想はナショナル・リーグ勝ち上がりがドジャースとブレーブスで優勝ドジャース。アメリカン・リーグがレイズとアストロズで優勝レイズ。ワールドシリーズはドジャース。レイズを応援するが、力はドジャースかな。
　ゴルフ《日本女子オープン》第2ラウンド。この日6バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「69」をマークした小祝さくらがトータル9アンダー・単独首位で決勝ラウンドにコマを進めた。トータル6アンダー・単独2位に原英莉花。トータル4アンダー・3位タイに酒井美紀、イ・ナリ（韓国）が続いた。 2戦連続優勝がかかる古江彩佳は「70」で回り、同じルーキーの笹生優花、西郷真央らと並ぶトータル1アンダー・18位タイで予選を通過した。アマチュアでは岩井明愛（埼玉栄高3年）が「69」の好スコアをマーク。アマ最上位のトータル2アンダー・9位タイで週末に臨む。まだあと2日ある。最後は精神力の強い選手が勝ちそう！
　海外でも畑岡と渋野が躍動！米女子ツアー《ショップライトLPGAクラシック》初日は8アンダーの首位にはローレン・スティーブンソン（米国）、イ・ミヒャン（韓国）が並んだ。日本勢では畑岡奈紗が首位と1打差の7アンダー・3位タイ。前半をイーグル含みの4アンダーとすると、後半も4つのバーディ（1ボギー）を奪いホールアウト。ライアン・オトウール（米国）と並ぶセカンドグループからトップの座を狙う。 米ツアー転戦5戦目を迎えた渋野日向子も、10番スタートからバーディを重ね、こちらも18番でイーグルを奪取。終盤の8番でダブルボギーを喫したものの、最終9番をバーディ締めとするなど、3アンダー・22位タイと上々の滑り出しとなった。河本結 は1アンダー・55位タイ、上原彩子はイーブンパー・71位タイ。野村敏京は2オーバー・93位タイ、山口すず夏は4オーバー・109位タイと出遅れた。
　ゴルフ界からワクワクする話をもう一つ。男子ゴルフのアマチュア世界ランキング1位の東北福祉大4年の金谷拓実（22）がプロ転向の手続きを取って15日開幕の《日本オープン選手権》に臨むことが分かった。広島県出身の金谷は広島国際学院高2年だった2015年に《日本アマチュア選手権》で17歳51日の史上最年少で優勝。昨年11月の《三井住友VISA太平洋マスターズ》で男子ツアー史上4人目のアマチュア優勝を達成し、プロ転向が注目されてきた。松山に続く世界に羽ばたく逸材。活躍に期待したい！

  明日の予想。まずは中山メイン【秋風S】は4番アドマイヤスコール。前走はスタート後、ごちゃついただけ。ムラがあるだけに人気になりづらいので馬券的も面白い。相手は2,5,8,13,14,15番。中山12Rは14番メイショウウズマサ。距離短縮で好走。後はハナを切れるかどうか。相手は3,6,7,8,11番。中京メイン【シリウスS】は15番カフェファラオ。前走の敗因はよくわからないが、それでも3歳馬では圧倒的に強い馬。54㌔でルメールなら、黙って買い。相手は2,4,9,11,16番。中京12Rは1番アンジュミニョン。この距離が愛想だし、鞍上とも手があっている。相手は7,10,12,13,14,16番。

　明後日の【スプリンターズS】【凱旋門賞】の資金を明日稼ぐ！