人生成り行き、馬まかせ(目指せ回収率90%)

好きな言葉は『番狂わせ』。
競馬にドップリ浸かっている還暦オヤジ゛の泣き笑い雑記

名牝と苦労人

2013-04-26 22:35:13 | Weblog

今週悲しいニュースが飛び込んできた。’97年の【天皇賞・秋】で17年ぶりに牝馬の天皇賞馬に輝くなど、現役時代にGI・2勝、重賞7勝を挙げたエアグルーヴが、23日の午後23時に北海道勇払郡安平町のノーザンファーム早来牧場でキングカメハメハ産駒の牡馬を出産後に、内出血のため死亡したというのだ。20歳だった。
 同馬は、中・長距離の大レースで牝馬が牡馬を打ち負かすという概念が殆どなかった時代に、牡馬を相手に互角以上の戦いを続けて大活躍し、GI2勝(【オークス】、【天皇賞・秋】)のほかにも’97年【JC】では日本馬最先着となる2着、同年の【有馬記念】では牝馬最先着となる3着となり、同年の『年度代表馬』、『最優秀4歳牝馬』に選出された。これ以外にも、’97年、’98年の【札幌記念】連覇、’98年【大阪杯】制覇など「平成の女帝」の愛称でファンを魅了した名牝であった。
 また、エアグルーヴの母であるダイナカールは’83年【オークス】を制しており、社台ファームにとって初めてのクラシック制覇を飾った名牝で、母子2代による【オークス】制覇でもあった。エアグルーヴは繁殖牝馬としてもGI・2勝馬アドマイヤグルーヴ、昨年の【香港クイーンエリザベス2世C】を制したルーラーシップなど、これまでに産駒が合計で重賞を13勝し優秀な成績を挙げている。
 そんな名牝のエアグル―ヴであるが、記憶が正しければ、僕は彼女が出走したGⅠで一度も本命にしたことがない。初めのうちは別に嫌いだったわけでない。逆に母ダイナカールには【JC】でベッドタイムと同枠に入ってくれたため、変わり身で馬券的中させてもらった恩があり、どちらかというと買いたい馬であった。しかしどういうわけか本命にしなかった。それは彼女が出走するレースにおいて、他に買いたい馬がいたからだ。そして途中からは人気になればなるほど武豊騎乗という実力より人気になりがちな傾向が手伝って無理して本命にしなかったような気がする(ペリエ、横山典のときも結局は同じだったが・・・)。そこで彼女の冥福を祈り、僕が彼女が過ごした競馬遍歴(GⅠ)を振り返ってみる。
 まずは'95年【阪神3歳牝馬S】。このレース、エアグルーヴ2着。僕はその後、華麗なるバラ一族のロゼカラーを本命にした。結果5着で惨敗。エアグルーヴは出走しなかった’96年【桜花賞】は僕が本命に推したファイトガリバーが勝つ。その勢いで'同年【オークス】もファイトガリバーを狙うが、馬連は的中したもののエアグルーヴ1着でややショック。ひと夏を越して同年【秋華賞】のとき、僕は海外出張中だったが、ファビラスラフィンからの馬券を知人に頼んでおり見事1着的中、エアグルーヴは10着だった。それから1年を経て’97年【天皇賞・秋】はエアグルーヴが見事牡馬を蹴散らし優勝を飾ったが、僕はロイヤルタッチを買い撃沈(4着)。続く【JC】でもエアグルーヴは世界の強豪相手に2着と頑張ったが、僕はずっと追いかけていたシルクジャスティスを買って敗戦(5着)となった。エアグルーヴ強し! しかし年末の【有馬記念】ではシルクジャクティスが雪辱を晴らし1着となり、エアグルーヴを3着に下した。
 年が明けて’98年【宝塚記念】。ここでも僕の本命は当然シルクジャクティス。しかしサイレントスズカの快速に手も足も出ず6着。3着のエアグルーヴにも後塵を拝した。秋になり【エリザベス女王杯】では的場均の騎乗に期待してエリモエクセルを狙ったが5着。エアグルーヴはメジロドーベルの3着だったので、ここでも後塵を拝した。その年の【JC】。僕の本命は悲しいかなシルクジャスティス。多少ピークは過ぎていたのと、使われ過ぎ(?)で8着。一方、エアグルーヴはエルコンドルパサーの2着と大いに存在感を魅せつけた。そして年末の【有馬記念】。僕は【有馬記念】2連覇を期待して再度シルクジャスティスを狙うも年間7走目では余力がなく、7着に敗れた。一方、これが引退レースになったエアグルーヴも5着と2番人気を裏切る結果となった(勝ち馬はグラスワンダー)。
 このように僕の本命馬(ほとんどシルクジャスティスだが)の対エアグルーヴの対戦成績は2勝8敗、大惨敗であった。“強い馬は人気でも素直に買わなければいけない”といことか…。エアグルーヴの冥福を祈る!

 では明日の予想。まずは東京11R【青葉賞】。本命は断然人気も15番レッドレイヴン。休み明けが課題もここでは力が上だろう。無理に調子を勘ぐるより、このメンバーならその実力を信じたい。相手は7,10番だが、レッドの力が断然ということなら、人気薄の8番が突っ込む可能性もある。
 京都メイン【下鴨S】は2番マイネジェンヌ。一筋縄ではいかないメンバーが揃ったが、休み明けの牝馬で人気がない今回が絶好の狙い目。馬場がよければ前走のようなことはなく、相手なりに走れる馬だ。相手は1,13番。
 福島メイン【飯坂温泉特別】は2番コスモイフリート。格上緒戦となるが、相手なりに走る渋とさが魅力。福島との相性もよくハンデ戦なら十分勝負になるはず。相手は4,13番。

 今日広島の広瀬が広島・マツダスタジアムでの中日4回戦で15打席連続出塁のプロ野球記録を達成した。前日まで11打席連続出塁していた広瀬は第1打席で左前打、第2打席で左中間二塁打、第3打席で右前打を放って従来の記録に並ぶと、八回の第4打席も中前打で出塁し、記録を塗り替えた。21日の巨人戦の第4打席に中前打で出塁して以降、内訳は8安打、4四球、3死球。従来の記録は、’93年に南渕時高(ロッテ)、’03年には高橋由伸(巨人)と小笠原道大(当時日本ハム、現巨人)がマークしていた。こんな苦労人の偉大なる記録達成、僕はこんなニュースが大好きである。

 

 

 
 
 
 
 
 
コメント
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